記事「ポエム」 の 検索結果 3136 件
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漆黒色 (R.O.C #12)漆黒 冬の夜は漆黒 町は沈む 夜の底に 街灯の 淡い光さえ 飲み込まれてゆく 漆黒 冬の夜は漆黒 音は沈む 深い奥に 通りすがる 車..
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いつも夢を見ていたいつも夢を見ていた 夜空見上げるたびに 星々の彼方に 思いを馳せていた 後悔や哀しみを まだ知らない心は 美しい未来を 思い描いていた ありふれ..
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もしも時を掴めるならふとした瞬間に気づくことがある 心の隅にうずくまった哀しみという記憶に 拭えない 消せはしない重たい荷物は 涙に染まったままの散らばったジグソー なにげない..
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国リンピック (オリンピックに非ず)2020年 この国にオリンピックが来るという いろんな準備に奔走する人が増えてきた その傍らで妙な薬草を売る店が台頭し それを口にして自我を壊す人も増えてきた 20..
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面影橋路面電車の 黄色い背中が ふいに眩しく見えた わたしは一人で 面影橋を 小さく渡った 川面を飾る 陽射しの煌きが 少し冷たくて わずかに 肩をす..
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霧明け霧明けがつくる野辺の朝露が 弾けるようにピチカートを奏でる 朝の光が目覚めを誘うように 微笑みをいざなうように ふいに心が擦れ軋んだ時に 哀しみを癒やすかのように..
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タータンチェック夏に灼けた肌が そっと冷めるように 恋の終わりは あまりにも 密やかに 秘めやかに 熱い恋だったけど あの日初めて知った 冷めるのと 醒めるのは 似ていると 紙..
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薄玻璃わたしの心は壊れやすいの 壊れないように守っているだけ 誰だってそうでしょ fragileの荷物には そっと手を添えるわ あなたの心は壊れやすいの 壊れはしないと信..
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別れの風景、その一瞬別れの風景の一瞬が これほど美しいなんて ぼくは知らなかった 飲みかけのオレンジジュース 氷はすでに姿を隠して 汗をかいてたはずのグラスも 乾いた肌をしてる ..
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いつか、あなたに逢った時に足元から湧きいづる 虫の音を聴きながら 風と手をつないで そぞろ歩けば あなたに 教えてもらった 小さな花屋は 閉じて久しいみたい それから あなたが好きだっ..
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餞送きっと見ないテレビをつけて 夜更けの静かを追い払う 孤独という名の蛍が 季節外れに舞う 宴の喧騒がまるで 遠い昔の事のよう またねと一言 その余韻が 耳の中でリフレイ..
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社日の鶺鴒社日の林を辿れば 鶺鴒 啼く 秋めく空の蒼い色 透明に色づく 静かな陽だまりの中に 佇む人 黒髪 風に遊ばせて 秋を泳いでる 形もなく 流れ行く水の瀬..