記事「人生」 の 検索結果 25687 件
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社会科学とは池田:社会科学は、人間を対象とする学問です。しかも、それは肉体的・物理的存在としての人間ではなく、精神的・心理的存在の人間です。同じ事象であっても、その受け取り方は人によってさまざまで、喜びにも悲しみ..
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宗教の役割トインビー:かつて仏陀や聖フランチェスコが創設した修道院的な共同体の人々は、個人の慈善による施しによって暮らしていましたが、彼らは文明に多大な貢献をしています。これは、彼らが、自ら甘んじた清貧のなかに..
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環境の困難にどのように対応していくかトインビー:私は、民族の運命の多様さを気候・風土の違いにことよせて説明するのは、事実に即していないと思います。エジプト人やインド人は、肉体的にも、また精神的にも、活力を保ち続けています。今日、最古..
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女の理屈の愚かしさあした灯台へ行ける可能性は千にひとつもない、とラムジーは尖った声で一言のもとにしりぞけた。 どうしてわかります?夫人は問いかけた。風向きは始終変わるものでしょう。 妻の発現のとんでもない非合理性..
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部分の注視とともに全体観を見失わない池田:万物の様相についての、人間の認識の仕方が異なるというだけですむならば、話は簡単です。しかし、認識は必ず人間に影響を与え、思考作用から行動まで左右します。極端な例かもしれませんが、人間生命をた..
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困難に打ちかってゆくときの私の気持ち私はピアノの稽古が好きだった。そうれというのも、毎日少しずつ進歩していくもののように思われたからのことだった。それは、私が外国語で書物を読むときの楽しみを説明するところのものでもあるだろう。それは、..
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まずその人の信念の問題ですショーロホフの代表作は長編小説『静かなるドン』である。・・・ 関係者によると、すでに六十九歳を過ぎていたショーロホフはかなり気難しく、容易に会える人物ではなかったようだ。そのショーロホフがモスクワの..
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よりよきことを求める心とりわけ残念なのは、あのかわいい姪のいなくなったこと。半年たって、また会うころには、その動作も見ちがえるようになっているでしょう。今までのところ、そのはじめての動作の何から何まで、すっかり見とどけてき..
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自分というものが見つけられたらなあ「ああ、愛する人の心の上に身をかがめて、その心のなかに、ちょうど鏡のなかにみるように、そこに落ちている自分自身の姿をながめることができたらなあ!相手の人の心のうちに、ちょうど自分自身におけるように、..
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余暇の拡大トインビー:余暇は人間の選択領域を拡大させます。ところが選択を迫られるということは、かえって苦しい責務となる場合がありますから、人間性としてはなるべく余暇を避けようとします。これは、人々が民主主義から..
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昼間の陰鬱な長さわたしは、初めて君たちと知った当時、大きな思想の固定を持っていた。それこそは真の人間を作るところのものだ。――わたしはもうそれを持っていない。だが、その原因(もと)はこの土地の気候にあると思う。この..
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わたしの知らなければならないことそもそも人はまだなにができるのか。これがわたしの知らなければならないことだった。今までに人のいったことが、そのいい得たすべてなのか。人はおのれについてことごとく知りつくしてしまったのか。もうそれ..