記事「日経新聞」 の 検索結果 2563 件
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『ワカタケル』(56~58)静かな服喪の日々 16~18 「ミヤズヒメが月のもののことまで出してヤマトタケルの長い留守を嘆いたので、ヤマトタケルは歌を詠んだ。 ひさかたの 天の香具山 とかまに さ渡る鵠..
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『ワカタケル』(53~55)静かな服喪の日々 13~15 「オホナムヂは燃える野から元気で戻ったとして、ヤマトタケルはどうなりました?」とカラヒメが聞いた。 「まずはオホナムヂの話の続きだ。元気で戻って、岳父で..
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『ワカタケル』(50~52)静かな服喪の日々 10~12 「あの、ヤマトタケルはどうなりましたか?」とカラヒメが聞いた。 「帰って席も温まらぬうちに、父のオホタラシヒコは『東の方に十二の国々があって、荒々しい神..
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『ワカタケル』(47~49)静かな服喪の日々 07~09 「ある日、ヤマトはイズモに向かって言った、『肥川に水浴びに行かないか?』と。ここは遠い昔にスサノヲという荒々しい神が天から落とされて住まいしたところだ、出雲..
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『ワカタケル』(44~46)静かな服喪の日々 04~06 そこまで話したところで誰かが部屋に入ってきた。 見ると、ヰトと(井斗)と我が乳母のヨサミ(依網)、それにカラヒメ(韓媛)だった。 「私どもも李先生の..
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『ワカタケル』(41~43)静かな服喪の日々 01~03 初瀬の宮に戻った。ここは要害である。 三中からの水が豊富で、下ればすぐ西の国中の盆地に至るが、しかしこの初瀬のあたりでは水が溢れるようなことはない。 ..
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『ワカタケル』(40)弑逆と蹶起 40 大王アナホを弑した者を見つけ出して成敗するという大業を我は成し遂げた。 アナホの大后ナガタノオホイラツメ(長田大郎女)には敢えて報告に行かなかった。顛末は伝わってい..
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『ワカタケル』(37~39)弑逆と蹶起 37~39 「なぜだ?」 「お答する前に申し上げることがございます。前々からお約束しましたとおり、吾が娘なるカラヒメ(韓媛)はあなた様に仕えるようお側に送り届けます。また..
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『ワカタケル』(31~33)弑逆と蹶起 31~33 「外に出ましょう」とヰトは言った。 頂上に人の丈の十倍ほどの物見櫓があった。 ヰトは四方を見渡してから、懐から一管の横笛を取りだした。 しばらく吹いて、..
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『ワカタケル』(25~27)弑逆と蹶起 25~27 三日ほど後、ヤマセがやってきた。 「穴穂宮でおかしなことがございます。子供が消えました」 「あの子か? 大后の連れ子?」 「名はマヨワ(目弱)です。母親..
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『ワカタケル』(22~24)弑逆と蹶起 22~24 すぐ近くに川があったのでそこへ行き、着ているものを脱いで、冷たい水で身を清めた。 クロヒコの血で汚れた剣を洗い清めた。 鉄は銅とちがって手入れを怠るとすぐに..
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『ワカタケル』(16~18)弑逆と蹶起 16~18 「国とは一人が統べるべきものだ。だから大王のまたの名をスメラミコトという。大勢がそれぞれの思いを叫んでは国は散らばるばかり。もしも海の外から攻められたならば、がやが..