記事「短歌」 の 検索結果 17224 件
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雨のなかそのドアを開ける前にともう一度 交わす眼差し温もりたたえ 雨の香に混じり微かにほの甘く またきんもくせいの時を迎えし 並びつつ二人選びしお弁当 楽しきことはここにも転がり
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夜月もなき空のうねりを眺めては 遠く去りゆく夜の香を追う 吹きすさぶ夜の風受けはたはたと 揺れし柿の葉奏でし想い その空の奥に灯りしあかき月 闇に溶けし夜想いいずこへ
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見入る髪切りて秋風の中歩きたる 春にみずきの花愛でし道 うなじにも風は寄り道さらさらと そっと囁く内緒のはなし 見上げれば空の高さをいまさらに ひとり見入りて誰を想いし
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伝わる零れるをひとつ掬いてひろがりし あふるる笑みの伝染のごと 階段のわずかな死角見つけては ドキリとしたり若き恋路よ 君の言う言葉に涙滲ません 伝えたきこと想い巡らせ く..
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過ぎゆく、とき涼しげに風は明日も変わりなく 今日一日を過ぎるしあわせ ウーロン茶ジンジャーエールも珈琲も ビールに劣らず歌に酔えし夜 見慣れたる文字に隠れし想いほど 胸に響くを時に身に沁み
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シャンプー新しきシャンプーの香にそわそわと しばし落ち着かぬ優しき香なれど 纏いつくハーブの香り揺らしつつ 雲に隠れし月探す真夜 さらさらと髪の手触り確かめて 触れぬ手指に想い巡らせ
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ふくらみ抗えぬ流れにしばし身を委ね 躯の芯の紅きふくらみ 雨音のリズム響きし枕辺に 淡き余韻の重なりし朝 強きものひと刷けの雲描くごとく 青き空駆け摩訶の彩り
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さがす夕暮れの窓の外にはあかき空 背中の羽を探す秋風 昨日より遠くなりゆくその人を 追いかける道なお遠くあり 心などいつも傷つきやすいもの そっと目隠しできぬ不器用
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名残り照り返す夏の名残りの日ざしにも すまし顔の風秋の肌ざわり 夕暮れの風に夏の香残し吹く 振り返ることなくただただ歩く 唇に音符の名残り秘そませて 今日の余韻に微笑みし君
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秋の予感とろとろと眠りの波に漂いぬ 聞こえし声の深きやわらぎ とんとんと背中に響く指の音 無意識に動く音への意識 知らぬ間に秋は扉を押しあけて 名残りの夏をすくいて歩かん
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時間やわらかい時間をともに過ごす日を 硬い時より生みだすものを 明日という重みの違い知りながら 伝わらぬもの数多かなしく みるく色に満ちる想いでおちてゆく そのいっ時は儚きものゆえ ..
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あたたかい寄り添いてあたたかきものかぞえたり 心と躰とそして繋がり 知らぬ間にひとつひとつを脱いでゆく 気持ち馴染んで見せる心根 その肌の温かきなかぬくぬくと まぁるくなる時猫になるらし