記事「ハヤカワ文庫」 の 検索結果 29 件
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「紙の動物園」「もののあはれ」ケン・リュウ著アメリカの若手作家によるSF短編集。ワンアイデアものや仮想歴史ものなどジャンルは多岐で、いかにも才気が走っているうえで、特徴的なのは東洋テイストさらには和風テイストが色濃いことである。たとえば、表..
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「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティー著/清水俊二訳これが古典的名作とゆーものか。 なにが秀逸って、これだけのキャラクターとプロットとストーリーが、文庫本1冊400ページ弱に収められているコンパクト感がすごい。 このWeblogの主な目的は昭和..
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「サンドキングズ」ジョージ・R・R・マーティン著/安田均・風見潤訳それぞれ独立した設定が秀逸なSF短編集。 趣向の印象を3ワードで言えば、グロ・RPG風味・ファンタジー、といったところ。 作者の頭の中ではあたかも眼前に展開するかの如く構築されたであろう異..
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「夏への扉」ロバート・A・ハインライン著/福島正実訳タイトルがストーリーの内容を表すだけでなく、書かれた時期のSF(サイエンス・フィクション。空想科学小説)というジャンルも象徴する結果を生むという、まさに、「黄金期のSFこの1冊」。 ネタは冷凍睡..
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「虎よ、虎よ!」アルフレッド・ベスター著/中田耕治訳分類:SF。 ストーリー:復讐譚。 設定:めちゃくちゃ(ほめてる)。 キャラクター:めちゃくちゃ(ほめてる)。 訳文:格調高い(ほめてない)。 設定は、人類が太陽系に活動の版図を..
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「スロー・バード」イアン・ワトスン著/佐藤高子ほか訳SFとは、設定である。そんな短編集。 目も眩むアイデアと未来感にあふれた戦後黄金期のSFから始まって、科学知識てんこ盛りなハードSFや電脳とガジェットだだ漏れのサイバーパンクを経て、いまSFって..
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「あなたの人生の物語」テッド・チャン著/浅倉久志他訳SFの定義を仮に"理系ぽい創作"であるとすれば、この短編集はSFの典型である。 ひとつのアイデアをサイエンスにおける定理または命題として短篇に付与し、そのアイデアから数式を展開し、あるいは論文を..
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「マルドゥック・スクランブル(全3巻)」冲方丁著主人公の名は通称バロット。15歳の少女。バロットとは孵化する前の鶏の雛を卵ごと煮た料理の名に由来する。そんな名が付けられたチョットなまめかしい理由はキモのひとつなので伏せておく。本作はSFガジェット..
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「狼の紋章(エンブレム)」平井和正著もう30年以上前に書かれた小説だが、いま読んでもけっこう血沸き肉躍る。 作品に込められた作者の感情・・・というか怨念のようなものが相当に濃いからであろう。 明るいか暗いかと問われれば間違い無く暗..
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「1984年」ジョージ・オーウェル著かぎりない寂寥感と喪失感に彩られた未来小説。 未来小説のタイトルがなぜ1984年かというと、本作が書かれたのが1949年で、その時点での1984年の状況を想定して描いたものだからである。じっさ..
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僕が君の名前を呼ぶから最近読み終わりました。 僕が君の名前を呼ぶから (ハヤカワ文庫JA) 乙野四文字さんの『僕が愛したすべての君へ』と『君を愛したひとりの僕へ』のスピンオフですが、 『僕が君の名前を呼ぶ..
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演奏しない軽音部と4枚のCDスニーカー文庫で「菜々子さん」のシリーズを書いてた作者の新作です。 演奏しない軽音部と4枚のCD (ハヤカワ文庫 JA タ 13-1)早川書房 高木 敦史 Amazonアソシエイト by ..
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