記事「三題噺」 の 検索結果 62 件
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「小さなツノ」昔々ある町に、小学校がありました。この小学校には町じゅうの子どもが通っていました。子どもたちはこの学校で、いろんなことを教わっていました。 後ろ向きに上手に走る方法を教わったときは、子どもたちは..
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「小鳥じいさん」昔々あるところに、たいへん歳をとったお爺さんがおりました。お爺さんはすっかり足腰が弱っていたので、寝床の上に横になって暮らしていました。ご飯も寝床の上で食べました。息子や孫と話をするときも寝床の上で..
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「墓石にとまったセミ」昔々あるところに、古い小さなお墓がありました。あるとき、お墓の前を旅人が通りかかりました。旅人はおなかがすいてふらふらになっていました。そして、小さなお墓に供えてあったおはぎを見つけると、ひとつもら..
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「鈴の島」昔々あるところに、小さな島がありました。その島のまん中には、鈴のなる木がありました。この木の鈴は、とても綺麗な音で歌うので、近くを通った船の乗組員はみな不思議な気持ちになって、方向を見失い、陸に帰れ..
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「床の間のお爺さん」昔々あるところに、お爺さんが一人で暮らしていました。お爺さんは、畑で野菜を作ったり、川で魚を釣ったりして、のんびりと暮らしておりました。 ある夏の日、お爺さんのところに、子どもがひとり、遊びに来..
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「風呂屋の煙突」昔々ある小さな町に、小さな金物屋がありました。金物屋には、気のいい主人がぼんやりと座って、外を眺めておりました。今日の金物屋は、暇でした。今日のお客といえば、タワシをひとつ買いに来た、お風呂屋さんの..
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「アリのランプ」昔々ある町に、腕のいいランプ職人の男がいました。ランプ職人の男には、作れないランプはありませんでした。お客がどんなに難しい注文をしても、翌日には注文どおりのランプがきちんと出来上がっていました。だか..
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「役立たずの魔法」昔々あるところに、魔法使いがおりました。ところがこの魔法使いは、何の役にも立たない魔法しか使う事ができませんでした。ですからこの魔法使いは「皆が困ってしまうような魔法を使ってみたいものだ」と思ってい..
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「仕立屋の息子」昔々あるところに、仕立屋の夫婦がおりました。夫婦にはたいへん美しい息子がおりました。息子は父のもとで仕立屋の修業をしていましたが、今ではすっかり腕を上げ、どんなものでも仕立てられるほどになっていまし..
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「珍しいフライパン」昔々ある町に、大きなお屋敷がありました。お屋敷のまわりには豆のつるが伸び放題に伸びていて、お屋敷を取り囲み、お屋敷の姿をすっかり隠していました。だから皆は、ここにお屋敷があったことなどとっくに忘れて..
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「羊の毛皮」昔々ある国に、王さまと、歳の若いお后さまがおりました。お后さまは大事な公務をほったらかして遊んでばかりいて、王さまがいくら言い聞かせても、またすぐに遊びに行ってしまうのでした。 あるとき、お后さ..
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「子どもと鴨」昔々あるところに、子どもが一人おりました。子どもはある日、怪我をした鴨を見つけて、家に連れて帰り、手当てをしてやりました。おかげで鴨は、すっかり元気になりました。子どもはとても喜んで、鴨に名前をつけ..