記事「勅使川原三郎」 の 検索結果 34 件
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勅使川原三郎『マネキン人形論』@カラス・アパラタス(2019年6月20日)ほとんどの公演では黒と白に照明で質感の変化をつける、もしくは青が基調のグラデーションが多いアップデイトダンスだが、今回は珍しく「赤」という色が印象的。勅使川原のシャツ、彼とマネキンたちを染める光。死..
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勅使川原三郎『幻想交響曲』@カラス・アパラタス(2019年7月18日)佐東利穂子がパリでのソロ公演ほかから帰還して、今月のアップデイトダンスは待望のベルリオーズ「幻想交響曲」。昨年リヨンで初演があり、この秋にはパリのフィルハーモニーで公演があるのだそうだが、どちらも大..
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勅使川原三郎『ロスト・イン・ダンス』@カラス・アパラタス(2019年8月11日)タイトルはもちろん『ロスト・イン・トランスレーション』のもじりなのだろうけれど、この上演を観て、あらためて何がダンスの中に「失われた lost 」のか?と考えてしまった。もしかしたらそれはダンサーの..
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勅使川原三郎「永遠の気晴らし」@カラス・アパラタス(2020年6月13日)緊急事態宣言解除後の初プロダクション開始のお知らせを聞き、公演2日目に、3月の「トリスタンとイゾルデ」以来の荻窪訪問。しかし佐東利穂子とともに、ほぼ2ヶ月ぶりの舞台とは思えない切れ味の踊りに、わくわ..
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勅使川原三郎「妖精族の娘」@ カラス・アパラタス(2020年8月24日)美をより味わうため、魂がほしい。だが魂を持ったら苦しみも知る。そしてもう妖精ではいられないのでいつか死なねばならない。アイルランドの小説家ダンセイニの「妖精族の娘」は、人魚姫かルサルカか、という趣の..
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勅使川原三郎『銀河鉄道の夜』@両国シアターX(2020年9月20日)いつもより少し大きな劇場で銀河への旅。広い空間には星空、舞台前方縁にはガラスのかけらを敷き詰めたエリアが銀河のように。勅使川原のジョバンニ、佐東利穂子のカムパネルラの切ない鉄道旅行。 ..
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勅使川原三郎『タルホ』@カラス・アパラタス(2020年8月6日)カラス・アパラタス開館7周年記念公演の『タルホ』、とても実験的で面白かった!のに出し忘れていたので、かなり時間が経ったけれど掲載しておきます。この方法論を生かしたらさらにいろいろ生まれそうでとても楽..
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勅使川原三郎『END』@カラス・アパラタス(2020年10月8日)アップデイトダンス No.75は『END 終わりからはじまる』。前半は例の「内緒で地球に生息している宇宙人」感満載のシャープな踊り。 ©KARAS 前半終盤、照明のある所ない所を継続的..
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勅使川原三郎『ビリティスの歌』@ カラス・アパラタス(2020年11月20日)ドビュッシーのタイトル曲、「シリンクス」、フルートとハープとヴィオラのための三重奏曲にのせて、乙女の愛と性をめぐる奇想曲。《ペレアスとメリザンド》も素晴らしかったが、勅使川原とドビュッシーは相性がい..
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勅使川原三郎『去年』@シアターX(2020年12月14日)シアターXがこんな幾何学模様の壁を隠し持っていたとは!この劇場が、ヌーベルバーグの代表作のひとつ『去年マリエンバードへ』に想を得たという本作にぴったりのあれこれを備え持っていた、というのも美しい奇蹟..
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勅使川原三郎『鏡と鏡』@カラス・アパラタス(2021年2月5日)ぜひ再演してほしい傑作がまたひとつアパラタスに登場。という訳で、時間は経ってしまったのだけれどここに書いておくことにした。 上手の壁に長方形に光る、中身が空の、映写機の光。その光の道の下、薄闇の..
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勅使川原三郎『フローラ』@カラス・アパラタス(2021年3月26日)3月の新作は春を告げる「フローラ」。会期前半は佐東利穂子のソロだったそうだが、木曜からの後半は勅使川原と佐東のデュエットで。 群生する植物のような、重なる丸い照明の中に勅使川原がぼんやり浮..