記事「吾輩は猫である,ネコ,パロディー」 の 検索結果 20 件
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ぼくはネコなのだ(31)くまモンさんがしゃがんで手を伸ばした。すると、兄貴は自分の方から、くまモンさんのひざの上に乗った。ぼくは目を疑ってしまった。初めて会った相手でも取り入ろうとする、兄貴のそういうところがいやだと思った..
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ぼくはネコなのだ(30)家に髪の短いおじさんが、一人で留守番している日があった。おばさんとおばあさんは、どこかに出かけていた。そのうち、おじさんまで出かけてしまった。今日の夕食はどうなるんだろうと、兄貴と話しあっていたら、..
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ぼくはネコなのだ(29)こうしてぼくたち兄弟は、奇妙な家族が住むうちに出入りするようになった。とはいっても、一定の時間がたつと、台所のドアが開けはなたれた。その理由について、ぼくなりに考えてみた。 要するに、この家の中..
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ぼくはネコなのだ(28)すると、おじさんがすぐに、ぼくの口もとにも、肉の塊を差し出してくれた。頭の中がおいしい味だけになった。思わずのどを鳴らしてしまった。 おばあさんが立ち上がった。つえをついて歩き出すと、「あっ、い..
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ぼくはネコなのだ(26)日が暮れた頃、裏口のドアが開いた。出てきた兄貴は眠そうな顔をしている。口に鼻を近づけたら、何やら肉のにおいもする。 「中はすごいぞ。オレらのオンボロ小屋とは大違いさ。夜になったのに、昼間みたいに明..
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ぼくはネコなのだ(25)毎晩冷えるようになったなと思っていたら、玄関先に新しいネコ小屋ができた。雨が吹っかけても大丈夫なように、プラスチックとかいうぬれない材料で作られている。体重の重たい兄貴が載っても、ダンボールみたいに..
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ぼくはネコなのだ(24)庭の柿の実が赤く色づいてきた。おばさんに、髪の短いおじさん、それにおばあさんという奇妙な家族に、ぼくもだんだん親しみが持てるようになった。ここのうちにすみついてよかった。朝晩もかなり冷えるようになっ..
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ぼくはネコなのだ(23)「兄貴はどこに行ったんだろう」 ぼくはニャーニャー鳴いてみたが、一向に返事がない。心配になってあたりを探してみることにした。もしかして、「ネコのいい」兄貴のことだから、えさにつられて悪い奴のわなに..
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