記事「小昔話」 の 検索結果 22 件
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「不思議なお鍋の話」むかしむかし、ある町に、小さな料理屋がありました。料理屋には、腕のいいコックと、皿洗いの娘がはたらいていました。皿洗いの娘は、昼も夜もよく働きました。 小さな料理屋には、いつも、お客さんが何人も..
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「眠れなかったおかみさん」昔、旦那さんをなくしてひとりになってしまったおかみさんがいました。おかみさんは、あたらしい暮らしをしたいと思い旅に出ました。家もまばらにしかない田舎の道をあるいているとき、おなかがすいて、ふと見ると..
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おならばなし「みそいちろう」昔々ある村に、日本一おならのくさい男がいました。名前を、三十一郎(みそいちろう)といいました。 三十一郎がおならをするのは、一年に一度の大晦日だけでした。大晦日になると三十一郎は、おしりをお天道..
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「家に帰る椅子」昔々、ある春の日、お婆さんが家に向かって歩いていました。お婆さんは荷物を背負っていました。荷物はとても重かったので、お婆さんはすっかり疲れてしまいました。お婆さんは言いました。 「もうヘトヘトで一..
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「軽業師」第二稿昔々あるところに、とても身軽な男の子がいました。男の子は、世界一の軽業師になりたいと思っていました。だから、暇さえあれば、いつもピョンピョン、椅子を跳び越えたり、テーブルを跳び越えたり、家の屋根の上..
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「軽業師」第一稿昔々あるところに、ひとりの男の子がいました。男の子は誰よりも身軽でした。いつもピョンピョンと何かを跳び越えたり、屋根に登っては宙返りで跳び降りたりしていました。 他の子どもがまねをして、椅子や犬..
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「何でも入るカバンの話」昔々あるところに、子供がひとりおりました。子供はカバンを持っていました。そのカバンは、『何でも入るカバン』でした。 子供はカバンに、おやつを大事に入れていました。そしておなかがすいたので、おやつ..
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「蝶と若者」昔々ある町に、若者と両親が小さな家で仲良く暮らしておりました。 さて、この町には、たいへん大きなお屋敷がありました。このお屋敷の娘は大変な美人だという評判でした。そして、年頃になったこの美しい娘..
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「おならだいじん」昔々あるところに、貧乏な夫婦がおりました。あるときこの夫婦に男の子が生まれました。夫婦はたいへんよろこびました。しかし、この男の子は生まれたときから、プー、プー、とおならばかりしていました。眠ってい..
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「王さまの金のテレビ」昔々あるところに、王さまがいました。王さまは金のテレビを持っていました。王さまの金のテレビには、「世界中のありとあらゆる素晴らしいこと」が映し出されていました。だから王さまは、世界中のありとあらゆる..
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「黒雲に乗ったさるがみ」昔々あるところに、兄さんと妹と三毛猫が仲良く暮らしていました。 あるとき、兄さんが町へ出かけることになりました。兄さんは妹と三毛猫に留守番を頼みました。そして言いました。 「もし、黒雲に乗った..
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「とかげのしっぽ」昔々あるところに、とかげが一匹おりました。 とかげは日なたでじっとして、体を暖めていました。そして体が暖まったので、自分の家に帰ろうと、チョロロと動きました。 ところが、それをいたずら猫が見..
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