記事「岡井隆」 の 検索結果 9 件
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岡井隆 選 三席買物に肝斑(しみ)うく腕をさらしつつゆかねばならぬ肉を食うため 十分間 それは充分死ぬやうな思ひのことも過去となしゆく 自販機は明かし毒もち媚びて立つ虫は群れ来てつばめ夜に飛ぶ 焦(..
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岡井隆 選 二席閉じてある雨戸は開けられ過疎村に正月の灯のあふるる夕べ 数多ある星の全てを食ひ尽し朝(あした)の空は光を孕(はら)む おたがひに黙(もだ)する時が来るたびに帰ろと言へず海を見てゐる ..
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笑いの沸点が低い?10日、岡井隆が亡くなった。 朝狩りにいまたつらしも 拠点いくつふかい朝から狩りいだすべく 群衆を狩れよ おもうにあかねさす夏野の朝の「群れ」に過ぎざれば ムズカシイ・・・ こ..
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《『短歌研究』勉強帖 2017年1月号》---加藤治郎の岡井隆論にまなびつつ--- 遅れ馳せだが2017年1月号「『短歌研究』を勉強しよう。巻頭の「12ヶ月の歌」は加藤治郎が「蒼穹は」というタイトルで岡井隆の..
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ポエムの虎 2003 秋吉台現代詩セミナー/「ポエムの虎」実行委員会編ポエムの虎 2003 秋吉台現代詩セミナー/「ポエムの虎」実行委員会編 ●出来事としての物語 稲川方人 ―― ぼくは、疑いを持ったことを初発にして書いています。今までは自分..
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くまも落ちず家内(やぬち)は水に浸ればか板戸によりてこほろぎの鳴く 伊藤左千夫日本もこんな洪水を経験した時代があった。 ★上海は上海ぐもりひげすこしのびたれど切るよすがもなくて 岡井隆 上海という語に牽かれて引いた。 上海ぐもりとはどんな曇り空のことだ..
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追憶の風景 旧神前村(現三重県四日市市)岡井隆さんで~す。 参考は・朝日新聞 写真は・郭允 漣 歌人の岡井さんは 歌誌「未来」編集・発行人 93年 「禁忌と好色」・迢空賞受賞 93年か..
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血を吐いてよるのほどろにみまかれば同年のわれ行きてはたらく 岡井 隆初めて同年輩の死をリアルに感じたのは、中学校の同級生が夏の臨海学校で飛び込み台から海に飛び込んだ途端、心臓マヒを起こして死んだというニュースだった。言葉の意味は伝わったが、何やら名状し難い肉体感覚に..
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ゆつくりと浮力をつけてゆく凧に龍の字が見ゆ字は生きて見ゆ(岡井隆)現代の高校教科書に短歌として採用されている岡井隆の歌。表記は極めて分かり易い一首だろう。幾つか琴線に触れた者を拾っておく。高校で学習された解釈もあろうから、各人読み直しと思ってあらためて歌に対峙して..
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