記事「思想哲学」 の 検索結果 160 件
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孫子とニコロ・マキャベリの性悪説的なリアリズム3:マキャベリの君主論と時代要因カール・シュミットの友敵理論は『権力闘争(自他の利益・支配を巡る争い)』をリアリズムの極地としていて、孫子の性悪説的な人間観・政治観との共通性を持っているが、『政治(政策)の公共的な目的・福祉』や『理..
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孫子とカール・シュミットの性悪説的なリアリズム2:シュミットの政治観と友敵理論孫子のリアリズムは『支配と略奪・権力闘争』をイメージさせるが、ドイツの政治学者カール・シュミット(1888-1985)もまた政治のリアリズムを『権力闘争・友と敵の区別』に求めた人物である。 カー..
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『孫子の兵法』の戦略性とリアリズム1:彼を知り己を知る・戦わずして勝つ・権謀術数古代中国の春秋時代を生きた呉の武将である孫武(そんぶ,紀元前535年~没年不詳)は、『孫子』という敵に勝つための戦術・戦略を記した兵法書を残した。『孫子』の兵法の最大の奥義は、戦争を省略して戦わずに勝..
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ヨーガの“心”を安定させる呼吸法と三昧の境地:腹式丹田呼吸の効果を説明する“気”の思想仏教もヨーガも『我執(がしゅう)』を苦悩の原因と定義して、自己中心的に自分だけが幸福になって快楽を得ようとする生き方が逆に人生の苦しみや虚しさ、葛藤を強めていくとするが、“私”という自意識・欲求に囚わ..
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内向的な仏教思想と外向的な近代科学(西洋思想)が求めるものの違い:外界の現実と心の関係性の捉え方自然科学に代表される“西洋思想(近代思想)”は、外界の事物の『実在性・現実性』を前提として、外界のモノの世界を『知識・技術』で改善したり、実在する他者との関係性を『実際のコミュニケーション』で円滑にし..
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進化心理学の生殖適応度とスティーブン・ジェイ・グールドのスパンドレル:愛と性欲の生理心理学進化心理学が想定する『遺伝的な優秀性と劣等性の基準』は、適応に求められる能力(俊敏さ・狩猟の技量・戦闘能力・多産性・授乳能力)の時代感覚が相当に古い時代に留まっている感じがあるにも関わらず、異性の美貌..
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生殖適応だけでは語れない人間の男女関係の複雑さとロバート・トリヴァースの『投資理論』冷徹な進化論の生存適応度の統計的研究では、自己遺伝子が数百年のスパンでさえ生き延びる確率は数%にも満たず、結局、遺伝子の系統樹を子孫に下っていくと大半は数世代くらいの子孫で断絶してしまいます。家系・家..
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リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』と自然の摂理(生殖適応度)から見た人の知性・自我・死人類は他の動物にはほとんど見られない理性と知性、科学、技術、言語などによって、『生態系の意識レベルの頂点』に上がったという自尊心を持ってはいますが、ただ生成消滅を繰り返すだけの自然界では『人間的な知性..
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リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』と遺伝子決定論・環境決定論現代日本では、少子化・未婚化の人口減少問題(社会保障制度の持続性)や結婚・出産(高齢出産)のライフイベントを巡るニュース・議論が多く出されていますが、『遺伝子・進化論』の観点から人間の行動選択や生殖適..
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ポストモダンと後期近代(レイト・モダニティ)の現代思想3:再帰性の高まりと個人化の苦悩ポストモダン思想を初めて提唱したのは、フランスの哲学者ジャン=フランソワ・リオタールの『ポストモダンの条件(1979年)』だとされるが、リオタールも工業分野の労働による物質的な豊かさだけを追求していた..
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ポストモダンと後期近代(レイト・モダニティ)の現代思想2:近代社会を構成する要素・価値近代以前の歴史の時代区分は、原始時代(先史時代)から古代、中世、近世を経て移り変わってきたのだが、近代化は『終わりのない最新化(アップデート)・成長志向の繰り返し』を意味するから、近代が近代よりも先の..
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ポストモダンと後期近代(レイト・モダニティ)の現代思想1:終わらない近代化歴史学の時代区分では『現代(contemporary age)』と『近代(modern age)』は形式的に分けられている事が多いが、現代史というと『現在進行形の出来事や人物とも接続されるごく最近の歴..
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