記事「櫻間中庸」 の 検索結果 7 件
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『城山のことなど』櫻間中庸城山を背にした町の、背にした家に生れたことを今更乍ら、幸福に思つてゐる。私は城山に育てられた。私に、もし、詩を解し得る能があり、詩を作り得る力があるなら、それは恐らく城山に負ふものであらう。
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『峠』櫻間中庸とて馬車 とろとろ 峠の眞晝よ ひらひら 蝶々よ 青い空だよ とろとろ かげろふ 白い道だよ
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『城山城趾にて』櫻間中庸頬にしぶく氷雨忘れて一時を敗軍の士の心しのびぬ かなしさは落城のあと冬たけて御所ヶ丸山さびしくそびゆ 武士の魂とむらふや音たてゝ枯草山にひたしぶくあめ とけ殘る雪まだらなる谷..
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『山の驛』櫻間中庸まもなく出るでせうあの汽車は 時計をみてます驛長さん 空をみながら機關手は 機關車の方へ歩きます 雲が近くてこの驛は 汽笛の音がふくれます トンネルからきたあの汽車は またト..
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『花とお馬』櫻間中庸お馬がたれた なあがいおくび 菜の花たべようと そうろりたれた 花がゆれた 黄色い花だよ お鼻のところで ゆうらりゆれた お馬はたべぬ お花をたべぬ お耳をたれて ..
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『馬場』櫻間中庸馬場は四角だ 四角に歩め 足並そろへて ホイ トロツト トロツト 青い空 馬場は四角だ 四角に馳けろ たてがみユサユサ ホイ ギヤロツプ ギヤロツプ..
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『月夜のバルコン』櫻間中庸バラのお家のバルコンは 蟻さん月見のお客樣 「ほうら月だ」と手をあげる バラのお家のバルコンは 蝶さん月見のお客樣 「とてもいゝね」とうたつてる バラのお家のバルコンは ..
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