記事「江國香織」 の 検索結果 306 件
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『ウエハースの椅子/江國香織』を読んでこれほど強く心を捉えられたのに、 読後の感想が書きにくい作品は初めてかもしれない。 僕が感じたこの作品の主題は、 絶望 恋人 死、だ。 もちろん、絶望と恋人はコインの表と裏。 ど..
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『冷静と情熱のあいだ―Rosso/江国香織』を読んで序盤から中盤にかけてとても充実していたので、 かえって第12章「物語」、第13章「日ざし」が息切れしたかのような 印象を受けてしまった。 再会後、ハッピーエンドで終わらせないところは 大人..
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『ぬるい眠り/江国香織』を読んで江国さんの清潔感が好きだ。 今回は特に異なった味の短編ばかりだったが、 清潔感というか、清涼感というか 「少し青みを帯びた白」はどの作品も共通の色だった。 内容は決して清潔な話ばかりではな..
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『泣かない子供/江國香織』を読んで『ラルフへ』について。 文中の江國さんの言葉に、 文字通り言葉を失った。 (以下本文より引用) 『その友人は独身ですが、 結婚している女性と恋をしたことは一度もないし、 自分がしたら、..
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『号泣する準備はできていた /江國香織』を読んでどうしようもなく、何かを「そこなう」ことがあったんじゃないかと思う。 本来そういう文書を書く人ではないと思うけれど、 作品に全く色彩が感じられなかった。 白、それも病室のような淋しい、冷..
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『つめいたいよるに/江國香織』を読んで短編はスイーツに似ていると思う。 一口目で一気に自分の世界へ引き込み、 腹が一杯になることよりもその後の余韻(食後感、読後感)がとても重要であることなど、 共通するところが多いと思う。 江..
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『きらきらひかる/江國香織』を読んで映画で「冷静と情熱のあいだ」を観て以来、江國さんにはとても興味があったんだけれど、何故だかそれ以来縁遠くて、今回初めて手にとって作品を読んでみた。 都会的なモノトーンの色調なんだけれど、かさかさ..
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抱擁、あるいはライスには塩を 江國香織 集英社江國さんの家族の一代記。大作です。 江國さんにとって「家族」というのは一つのキーワードだと思う。『流しのしたの骨』もそうでしたが、家庭、家族というのは、一歩離れて眺めると、不思議なことが多いもんです..
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雪だるまの雪子ちゃん 江國香織 絵・山本容子 偕成社冬を前にした、今の季節には、ぴったりの可愛い 物語です。久々に、江國さんの文章に酔いました。 キュートで、ちょっとほろ苦い、野生の匂いがする、 雪だるまの雪子ちゃん。こんな女の子を書かせたら ..
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神様のボート 江國香織 新潮社k♪さんからリクエストがあり、私も好きな作品 なので、今日はこれについて書くつもり。 読み返してみて、濃い江國香織さんの香りにむせるような 気がした。恋の微熱の中で生きているような 葉子。身体..
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ブックレビュー:流しのしたの骨約4ヶ月ぶりの読書ネタです。今回も古い本ですが、江國香織の流しのしたの船です。単行本が出版されたのが1996年の7月。文庫本も1999年9月出版。たまたま古本で出会ったのがきっかけです。..
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ブックレビュー:神様のボート約3ヶ月ぶりの読書ネタです。今回は古い本ですが、江國香織の神様のボートです。単行本が出版されたのが1997年の7月。文庫本も2002年6月出版。たまたま古本で出会ったのがきっかけです。江..