記事「海外文学」 の 検索結果 166 件
-
『パワナ-くじらの失楽園』ル・クレジオ久し振りにル・クレジオ読みたくなって、手に入れてみた本。 余白たっぷりページにでっかい字、しかも後ろ半分は注釈と翻訳者による解説、というのはいい。 物語も、いい、はず。 クジラたちが出産..
-
『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ注釈:一応「海外文学」に入れたのは、翻訳だからです。 日本人として生まれかつ日本以外の文化で育っているという作者に興味を持って読んでみた。そういう意味で読む、最初の本としてはやや失敗だったか..
-
『冬の夜ひとりの旅人が』イタロ・カルヴィーノこの作者、以前から何度か意識に引っかかりながらも、スペイン語で読む気にはなれずに放置していたんですが、とうとう20度目のレーダーに引っかかったので諦めて日本語で手に入れて読んでみたのがこの本。どんな..
-
『最後の注文』グレアム・スウィフト資料的な意味合いで読んだんですが、訳者解説でフォークナーの『死の床に横たわりて』を下敷きに本歌取りした作品と読んで、やっぱりそうか、と納得。ただ、フォークナー(これから読みます)より登場人物は少ない..
-
『彼方なる歌に耳を澄ませよ』アリステア・マクラウド祖先の土地を離れて住むと、あっさり根無し草になってしまう人間と、却って自分のルーツを意識して追い求める人間と、二種類いるのかもしれないと思った。 私は前者、このアリステア・マクラウドやジュンパ・..
-
『アイルランド幻想-ゴシック・ホラー傑作集』ピーター・トレメイン暑い国に住んでいると、寒い国を舞台にしたものを読みたくなるようです。 でもアイルランドってほとんど知りません。スコットランドとごっちゃにするくらいだし。行ったことはもちろんないし。 作者..
-
『残像』ジョン・ヴァーリイ友人から薦められて読んだが、久し振りに海外SFの醍醐味を味わった作品集。 ヴァーリイの他の作品を読んだことがないので、この短編集だけの印象ですが。 すべて70年代に書かれているのに、現在..
-
『サッカーと11の寓話』カミロ・ホセ・セラスペインのノーベル賞受賞作家が、月曜版と呼ばれるスペインのサッカーの試合結果を載せる新聞に連載した、まさしく「寓話」。タイトルにこの単語を使った訳者に脱帽。 ただ、本文ではちょっと読み取りにくく..
-
『冬の犬』アリステア・マクラウド裏表紙にある池澤夏樹の言葉。「アリステア・マクラウドの小説の中では、人生の素材が違う。今のぼくたちの日々はアルミとプラスチックだが、彼の世界では人は鉄と針葉樹と岩に囲まれて生きている」。 これに..
-
そ・『その名にちなんで』ジュンパ・ラヒリこれは50音順お薦め本リストに入れましたが、ここに載せた感想はもっと前、ミクシィ用レビューとして書いたものです。 本来この作品は(以下の感想を読んでいただければわかるとおり)さほど感銘を受けたと..
- 前へ
- 次へ