記事「現代美術」 の 検索結果 571 件
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庭園美術館では「奇想のモード」展、ここならやってくれそうな企画展です+アーティゾン美術館、「1952ー2022」の軌跡を展示しています地下に入(い)る 須臾(しゅゆ)に車窓の 春惜しむ (辻 征夫) 詩人の辻征夫さん、俳句がお好きで、小沢信男さんや清水哲男さん、井川博年さんらとよく句会を開いていました。俳号は「貨物船..
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ミュゼ浜口陽三では、「浜口陽三、ブルーノ・マトンーーひとつ先の扉」展を開催中、「絵と言葉のかくれんぼ」コーナーがたのしいです。湖の 島に人ゐる 春のくれ (小澤 實) 小澤さんの第一句集『砧』からです。1986年の刊行ですから、もう36年も前のこと。湖、琵琶湖のような大きなところ、というより、もっとこじん..
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DIC川村記念美術館では「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」展、内覧会に行きました。良いですよ。木の間とぶ 雲のはやさや 春浅き (三好 達治) 春三月、暖かくなってきました。詩人の三好達治は、晩年、「俺は俳人になったらよかったかな」と呟いたことがあるそうです。親友だった作家..
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MOTでのユージーン・スタジオ「新しい海」展、新鮮な刺激がいっぱいでした+ミケル・バルセロ展にもぜひぜひ、3月25日までです。樋のなかに 雨の音して 梅三分 (安東 次男) 久々の安次(あんつぐ)さんです。「樋」は「ひ」ではなく「とい」と読みましょうか。初句字余りです。樋に降る雨もどことなく春めいてきたで..
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リヒター展を心斎橋ルイ・ヴィトンで鑑賞+海南の黒江は漆器の町+犬鳴山は霊地、さらに信太の森を訪ねます黒猿の 黒き夫婦(めおと)が 日向ぼこ (三好 達治) 詩人の三好は小動物が好きでした。また動物園に吟行してお猿の句も詠みました。このお正月、東京は本格的な積雪で大変だったようで..
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福山知佐子さんの画集『花裂ける、廃絵逆めぐり』が刊行されました+ロック天狗連バンドのライヴ動画の紹介です大年の 暮れゆく雲を あふぎけり (西島 麦南) 「大年(おほとし)」とは大晦日のこと。一年のしんがりの日、ですから、大年というのでしょう。高浜虚子に、「ふさはしき大年といふ言葉あ..
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「ベケット、ツェラン、吉増剛造」、『詩とは何か』のPRの拙文が講談社HPに+谷中のバスハウスでは名和晃平展、刺激的です+『ベケット氏の最期の時間』、快著です白見つめ 一ト日(ひとひ)暮れけり 日短か (高橋 睦郎) 句集『十年』から。詞書に「稿進まず」とあります。広げた原稿用紙を見つめながら、筆は動かないのですね。この句の季語は「日短..
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「ボイスの「社会彫刻」はパブリック・アートだ!」と講演しました+樋口一葉展、かなぶんで鑑賞枯芝や 庭の小椅子に 黒鶫(くろつぐみ) (三好 達治) 詩人の三好達治は、晩年には「俺は俳人になってもよかったな」と独白したそうです。親友だった作家の石川淳が回想しています。実際..
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吉増剛造さんの『詩とは何か』、誕生です+「アナホリッシュ國文學」の秋成特集号、出ました+GINZA SIXでは清川あさみのデジタルアート!これよりは 枕を友ぞ 冬に入る (高橋 睦郎) 『百枕』から「十二月」の句です。師走も近づいた今日など、肌寒い雨が降り続きます。冬になると確かにふとんに潜っていたくなりますから、「..
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江戸東京博の「縄文2021」展、見応え十分でした+ミュゼ浜口陽三、陽三の初期の絵画が絶品です。一見の価値あり!かなしめば 鵙(もず)金色(こんじき)の日を 負ひ来(く) (加藤 楸邨) 文芸評論家の山本健吉によって「人間探求派」と命名された楸邨の名作です。僕は以前この句をこんなふうに評しまし..
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門間攝子作品、リビングに飾りました+愛媛県は南予地方、宇和島の天赦園や松丸の芝不器男記念館を巡ってきました川蟹の 白きむくろや 秋磧(あきがわら) (芝 不器男) 不器男の故郷、南予の松丸(現在の松野町)は町の真ん中を広見川が流れています。季節はちょうど今頃です、川原を歩くと陽に晒さ..
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水戸芸術館のピピロッティ・リスト展、素晴らしかった!今年度No.1の鑑賞経験でしょう+&Legion画廊で84歳の舞踏家・三浦一壮さんのダンス煎餅を 噛むわが音の 秋の暮 (加藤 楸邨) この句は、昭和51年、楸邨71歳の作です。若いひとは、センベイを噛むときの音を気にしたりしません。いまの加齢の境遇を意識した作です..