記事「膀胱がん」 の 検索結果 280 件
-
もう一度歩きたい(KKさんの場合)~緩和ケアへ家に戻ったKKさんは、リハビリを続けた。 しかし、絶対によくなってやるという気持ちと実際の努力とは裏腹に、左下肢の動きは徐々に悪くなっていた。それまで自分で歩いていくことのできたトイレまでも..
-
もう一度歩きたい(KKさんの場合)~緩和ケアの提案退院後、月に1回の外来診察と自分で行うリハビリを続けた。しかし、思うような改善は得られなかった。 一方、診察の結果も、とくに変わりはないとのことだった。そして、数か月後の診察の時、KKさんは..
-
もう一度歩きたい(KKさんの場合)~自力でがんを治す主治医は最後に言った。 「以前のように月に一度私の外来に来てください。そこで具合いを見て行きます」 主治医の言葉をKKさんは受け入れた。 「わかりました。家で頑張ることにします。..
-
もう一度歩きたい(KKさんの場合)~がんを治すための治療への思いKKさんは、突然の退院という言葉にまったく納得がいかなかった。 (自分はがんを治してもらいたいと思っているのに、どうして治療を受けることができないんだ?) KKさんは、たまらず主治医に..
-
もう一度歩きたい(KKさんの場合)~背骨の転移への手術の効果最後の手段として行われた手術も効果はなかった。KKさんの下半身のしびれは続き、とうとう左下肢がいうことを聞かなくなって来た。しかも、同時に痛みがひどくなっていた。 モルヒネ剤を使うことになっ..
-
もう一度歩きたい(KKさんの場合)~脊椎転移に対する手術CTを見ると、病巣は脊椎骨をさらに壊し、脊髄を圧迫するまで広がっていた。 主治医は言った。 「KKさん、病巣が脊髄にまで広がっています。このままだと下半身マヒが起こります。もう放射線治..
-
もう一度歩きたい(KKさんの場合)~転移治療後の不安な外来通院最初に起こった肋骨とその近辺への放射線治療は、今回でこれ以上はできないという極量に達した。 背中の痛みはかなり和らいだが、まだ残っている。しかし、痛みの残る背中にはもうこれ以上放射線治療を行..
-
もう一度歩きたい(KKさんの場合)~続く骨転移の痛みKKさんが心配した通り、ひと月もしないうちにまた痛みがつらくなって来た。結局、もう一度放射線治療をやるのがいいということになった。放射線治療と並行して抗がん剤治療も行われた。 この治療によっ..
-
もう一度歩きたい(KKさんの場合)~骨転移の再治療CT写真を見ながら主治医は言った。 「最初の転移巣のそばの肋骨が壊されているようです。つまり、もとの転移の場所の隣に転移の病巣が広がったんだと思います」 KKさんはたまらず主治医に聞い..
-
もう一度歩きたい(KKさんの場合)~骨転移による痛みの再発KKさんが痛みを忘れられた期間は、しかし、たった1か月だった。ふたたびKKさんの背中に、前と同じ痛みが出てきた。 じわーっと続く痛みに加えて、ときどきズキーンと痛む。体の向きによって痛みが変..
-
もう一度歩きたい(KKさんの場合)~骨転移の治療の効果KKさんには放射線治療と同時に抗がん剤による治療を行うことになった。放射線治療は1日に1回、10分程度で終わる。これを月曜から金曜まで週5回、4週間行った。 抗がん剤治療は、点滴で行った。放..
-
もう一度歩きたい(KKさんの場合)~骨転移と言う主治医への不満とあきらめKKさんはさらに主治医に聞いた。 「先生、じゃあ、もしもう少し早く手術をしていれば、転移も起こらなかった可能性があるわけですね?」 主治医は答えた。 「そうですね。膀胱がんはすぐ..