記事「蜂飼耳」 の 検索結果 15 件
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『うきわねこ』蜂飼耳・作 牧野千穂・絵 ブロンズ新社誕生日のプレゼントでもらったうきわは空をとぶ不思議なうきわでした。まんげつの夜の忘れられない出来事。 ←データーベースより うきわねこ蜂飼 耳 牧野 千穂 ブロンズ新社 2011-07売り上げ..
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栗を探しながら(平成27年9月20日)以前に「苺を探しながら」と題して蜂飼耳の「孔雀の羽の目がみてる」というエッセイを紹介した。そのエッセイでは高群逸枝が四国のお遍路の経験を書いた「娘巡礼記」を蜂飼耳が読んで、歩くことがすべてのはじまり..
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蜂飼耳「転身」(吸い込まれたい)集英社「転身」 155頁 「目を閉じる。琉々は氷の音に飲み込まれた」 次々に現われる人は姿を消し、マリモが成長し続ける湖に吸い込まれてしまう。生き残るのは密漁する家族だけだ。木彫りの彫刻は生を受..
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夜景と暗闇(蜂飼耳)日経の裏面は他紙のようなテレビ欄ではなくてエッセイが載っている。経済には縁遠いがこのエッセイは面白い。特に日曜日の文芸家の絶品の文章が待ち遠しい。そんな日曜日に詩人の蜂飼耳の日記のような文章があって..
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同じ歌(蜂飼耳)萩原朔太郎は「変化は詩人の生命である」と公言したと、いう。功なすと人はそこに安住してしまう。岸田衿子は「あの季節がやってくるたびに/おなじ歌しかうたわない 鳥のように」と歌う。そして蜂飼耳は「変化し..
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苺を探しながら(蜂飼耳)昨日に続いて蜂飼耳のエッセイを読んだ。私は東北に長く住んでいるからか民族学に少しばかり興味がある。柳田国男の「山の人生」のような古来からの文献からの考察よりは宮本常一の「忘れられた日本人」の直に歩い..
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闇の結晶海外文学が好きな私だが蜂飼耳のエッセイは気にいっている。秘密のおこない(毎日新聞社)から「犬の散歩のように、同じ道を辿るものであっても、眼に映る眺めは夜毎ちがう。差異を拾わずに行くときも、闇の色は前..
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階段と私の関係(蜂飼耳)蜂飼耳のエッセイ集「空を引き寄せる石」を読む。「階段には数え切れない程の顔がある。それは、次の場所へ行くことだけを考えている目には隠される。76頁」 階段は落ち着かなさが、かえって別の空間へと誘..
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いま居る場所から、離されていく人が、居たけれど、いまは居ない。そういう場所に引かれる。残された空気は溶け合い、混ざり合って、後もどりはできずに熟していく。・・・・在るものが、在るままで、見えなくなっていく。欠けた言葉だけが、表そ..
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見慣れたものと、別れていく見慣れたものと、別れていく。それが転居や旅に似ているのならば、なんとなく、楽しみですらある(冬空紀行 秘密のおこない16頁 蜂飼耳 毎日新聞社)。 祖母の死を、渡り鳥の姿とだぶらせる。なにも持た..
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秘密のおこない蜂飼耳のエッセイ集「秘密のおこない」から冒頭の「眼鏡」を読みなおした。汚れた眼鏡を拭かないで、その汚れたレンズから緑や木の実や鳥を見ていたい。それは、その人だけの秘密のおこないなのだろう。汚れた眼鏡..
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現在もなつかしい幸せを感じるひとつに過ぎ去った過去を思い出すことがある。思い出に浸るひと時は楽しいものだ。その思い出す過去がつらいものであっても、眼をそらしてばかりいた自分が、何かのきっかけから、その過去を振り返り..
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