記事「親爺」 の 検索結果 1014 件
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大往生(20)実父の葬送の儀は、感情が激しく動揺した。 大きく落ち込むのは普通だが、突然涙が溢れたり、逆に、スーッと気持ちが軽くなったりするのを繰り返していた。この感覚が宗教を生み出したのでないかと感じた。 ..
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大往生(19)(僕)「死ぬ時まで有言実行やがな。ちゃんと畳の上で逝ったんやもん。」 (僕)「皆に迷惑かけるの、嫌やったんやな。カッコ良すぎるで、親爺!」 最期の瞬間を見届けてくれた家内から聞いた。 ..
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大往生(18)いまの社会情勢では、家族の死に目に立ち会えることの方が珍しい。 職業柄、僕は多くの人の死に立ち会ってきた。 その反対に、肉親の死に目は会えないものと自覚していた。 今まで幾度と無く虚..
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大往生(17)最期かもしれない情景が頭の中に浮かんで消せないままだった。 午後2時過ぎには車で同窓会の打ち合わせのある天王寺に移動していた。 (僕)「もう、考えんの嫌や。成るようにしか成らんわ。ヤメや..
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大往生(16)お母さんは、週3日(月水金)、透析に通っている。 透析の日は、朝9時から午後2時過ぎまで家を留守にする。 家内が、「お母さんの留守の間、お父さんを看とくわ。」といってくれた。 7/4..
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大往生(15)食欲も落ちてきていた。 でも、2日前に夜中にカレーライスを食し嘔吐したこともあった。 (僕)「まだ、意欲があるから、もう少し大丈夫かな。」(家族としての思い) 医者としての診断と家族と..
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大往生(14)アッちゃんは、お父さんと目で合図していた。 家内が、お父さんと話をしていた。「人生に悔いなし。」を繰り返したようだ。 診療所の先生の所へ、訪問看護や診療、看取りについて相談させてもらった..
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大往生(13)月曜日、紹介状をお父さんが院長として勤めた病院へ受け取りに行った。 その日の夕方、主治医へ電話で連絡した。 (僕)「T先生。長い間、親爺が世話になってたよね。ホンマ、ありがとう。飯が食えん..
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大往生(12)言葉では説明出来ない。お互いに何かが通じた感覚だった。 帰り際、玄関口でお母さんに言った。 (僕)「お父さん、早ければ今週一杯かも…。」 (母)「ん、そうかなあ…。」 (僕)「お母..
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大往生(11)(父)「人生に悔いは無い。」 突然、言い出した。 (父)「人生で思い残す事は無い。地位も名誉も得た。資産も残せた。」 (父)「名誉院長の称号が地位。瑞宝中授章が名誉。資産は小銭でええらしい..
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大往生(10)アッちゃんと挨拶を交わした後、僕と二人きりになった。 呂律が廻りにくかったけど、ボツリ、ボツリ語り始めた。 (父)「大将の器は、先ずは身なりを整える事。」 昨日と同じ事を、僕に繰り返し..
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大往生(9)母親から (母)「主治医の先生に紹介状頼んどいたから、月曜日(7/2)に帰りに取りに寄ってくれる。」 (僕)「分かったわ。S医院の先生に頼むんやな。」 (母)「一番近いからね。」 自宅..