記事「長篇」 の 検索結果 132 件
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横書きでは書けぬよく、『ルーン使いの言の葉』でお話を書き下ろししているわけなんですけども。 小説を書くことはなかなか、できない音色ちゃんなのです← いや、書きたいのは山々なんですけども。 縦書きで許されたこ..
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鏡の花【道尾秀介・書籍一覧】道尾秀介 著者名 : 道尾秀介出版社名 : 集英社ISBNコード : 9784087715293発売日 : 2013年09月05日鏡の花税込価格 : 1,680 円 著者名 : 道..
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月と蟹【道尾秀介・作品一覧】直木賞受賞作家道尾秀介著者名 : 道尾秀介出版社名 : 文藝春秋ISBNコード : 9784167838669発売日 : 2013年07月月と蟹税込価格 : 620 円海辺の町、小学生の慎一と春也はヤドカリを神様に..
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企鵝(きが)の翼 二十四<完結>夏休み最後の日、哲馬は桐ヶ谷と共に山手の墓地へ出掛けた。 未だ夏の盛りながらも、見上げる空の高さに秋の気配を感じる。 二人は小高い丘の上に在る墓地を、ゆっくりと歩いた。盆の後だから、殆どの墓..
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企鵝(きが)の翼 二十三金港町の倉庫内で、椋はCRTディスプレイの解体作業をしていた。 ブラウン管を慎重に取り外し、基盤とケーブルを分離する。それぞれを屑鉄箱と廃プラ箱に投げ込んだところで、入り口に立つ哲馬に気が付いた..
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企鵝(きが)の翼 二十二(五)「計画の実行犯として雇われた宇敷は、恐らく碌な説明を受けぬまま、ただ命令に従って動いていたのでしょう。何月何日にこれをこの宛先に送れと言われれば、唯々諾々と従っていました。しかし彼は非常に野心的な性質..
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企鵝(きが)の翼 二十二(四)「じゃあ……去年から急に再開した理由は何です?」 「それは、宇敷がやってきたからですよ。彼女は敏感な神経で、宇敷の眞人君に対する、妙な態度に気が付いた。そしてそれが嘗ての父親を思い起こさせ、再び症状..
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企鵝(きが)の翼 二十二(三)「哲馬君、あの屋根裏倉庫にあった大量のデッサン、あれらが皆同じ子どもを描いて居た事は気付きましたか?」 「同じ子ども? 双子を別々に描いていたんじゃないのですか」 「いいえ。あれらは全て、双子の片..
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企鵝(きが)の翼 二十二(二)「もう一度、指輪を発見した状況について、良く思い出して下さい。あの日、宇敷に脅されて興奮した貴方は、謂わば不意打ちで書斎に入った。その為、眞人君は驚いて指輪を取り落とした。貴方が『新しい郵便物か』と尋..
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企鵝(きが)の翼 二十二(一)窓の外から、烏の鳴き声が聞こえる。 空には、薄紅色に染まった雲が、二つ三つ棚引いている。 哲馬は張り出し窓に座ったまま、もう何時間も主を失ったベッドを見詰めていた。 眞人の体内からは、宇..
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企鵝(きが)の翼 二十一季節も昼夜の別も無く、常に同じ湿度同じ気温同じ暗さに維持されている部屋。遮光カーテンが二重に引かれ、その前に硝子ランプが一つぽつんと灯されている。 豪奢な天蓋付きベッドの上には、骨ばかりの干から..
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企鵝(きが)の翼 二十その夜は、まんじりともせぬまま朝を迎えた。 五時を過ぎて外が明るくなると、昨夜の憂いも少し晴れたような気がした。一刻も早く眞人の様子を確認したかったが、流石に未だ早過ぎる。哲馬は赤い目を擦りなが..
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