記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第154球そこには秘密があった。そこまで大げさにいってはどうかと思うが、まぁ、秘密は秘密だった。中学時代、強肩、強打の捕手として関西でちょっとは知られていた大和竜照は、そこでのわずかな期間で間違いなく進化した..
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第153球脅威のチームだ。予選を通じて、そのフレッシュな強さを見せつけてきた。マンモスでも台風の目になっている。それこそV候補と見るムキさえも…。そんな全員が1年生の愛知・にしき水惣の次の相手は東東京代表の真..
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第152球手を合わせた。目を閉じて、こうつぶやいた。「久しぶりですね。おかげさまで、何とかやっています。今年は熱い夏になっていますよ。そして、楽しみな夏に…。どうか見守ってください…」。東京グレート総務課長..
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第151球声が震えそうになるたびに、ひと呼吸入れた。轟大学園監督・大門昭二は目にごみが入ったふりして何度もふいた。1年生左腕・俵星光が「僕のせいですか!」と思わず、声をあげると、無言で首を振った。ナインに動揺..
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第150球轟大学園監督・大門昭二はナインの前で深々と頭を下げた。「ありがとうな」と「すまなかったな」を何度も繰り返しながら…。目の前の鉄板で次から次へと、広島風お好み焼きができあがっていくなかで、その口調はい..
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第149球轟大学園の1年生左腕・俵星光のストレートは145キロを計測した。もう限界は超えていたハズだ。それを気力がカバーした。これぞ火事場のバカ力か、といっては失礼か。うなる剛速球はきっちり捕手・俣神の構えた..
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第148球7回裏の〝27球勝負〟とは違った形にも轟大学園・俵星光は口元を引き締めていた。気を緩めるところはない。スタンドの大歓声をバックに1球、2球、3球。投げても投げても、その表情に変化もない。打席の瑞泉・..
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第147球瑞泉GSコンビの〝G〟こと、剣源氏が放った打球は上空高く舞い上がった。一塁へ駆け出した剣が「入れ! 入れ!」と念じる。マウンドの轟大学園・俵星光は打球を目で追いかける。入れば同点の場面でマンモスが沸..
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第146球拳に力を込めた。大きく振りかぶった。轟大学園の俵星光は「これでどうだぁ!このヤロー!」と心の中で雄叫びをあげながら、投げ込んだ。「うっ!」。打席の瑞泉・早瀬将吾もその気迫に思わず圧倒された。 これま..
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第145球純粋な輝きがスタンドを魅了した。ついこの間まで中学生だった2人が、まだ15歳の2人が大観衆を興奮させている。2人の一挙手一投足がマンモスに微妙な空気を作り出している。きれいではないかもしれない。しか..
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第144球甲子園球場、バックネット裏最上段にアンドロメダチームは陣取った。記者席のさらに上方だ。調査員たちは資料と照らし合わせながら、球児たちをチェックした。プロ野球界の未来を担う逸材を求めて…。7日目第1試..
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第143球がっぷり四つだった。激しい攻防にマンモスが揺れた。年齢、学年は関係ない。話題の男・大門がベンチで悠然たる表情を浮かべる。瑞泉のGSコンビのプレーが大観衆をひきつける。そして轟大学園の1年生左腕が…。..