記事「『新潮文庫』」 の 検索結果 12 件
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『新青年』時代を散歩する⑤ ~廃刊二十年後の復活私が『新青年』という雑誌の存在を知ったのは、このブログで毎度おなじみ、講談社版『江戸川乱歩全集』(全15巻 1969年4月~1970年6月刊)でのことでした。中学時代の話。 「新青年」でデビュー..
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120字の読み物世界No.18~ふるさと文学館その1 笹沢左保「狐火を六つ数えた」著者:笹沢左保 光文社文庫「木枯し紋次郎(八)命は一度捨てるもの」(光文社 1997年初版1刷)より 身籠ったのは狐憑きの仕業との噂が流れ、娘は辛い仕打ちに晒される。彼女が縋ったのは通りす..
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『江戸川乱歩全集』第4巻より「押絵と旅する男」:乱歩と挿絵画家~その10「押絵と旅する男」 昭和4年(1929年)6月、『新青年』(博文館)に発表された短篇。 この頃の『新青年』編集長は、横溝正史のあとを継いだ延原謙(1892~1977年)でした。 日本の..
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「バルカン超特急」「巌窟の野獣」「レベッカ」「断崖」:映画と原作~ヒッチコック その2前回からの続きです。 ⑥1938年「バルカン超特急 The Lady Vanishes」 原作:Ethel Lina White "The Wheel Spins" (1936) ..
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「下宿人」「三十九夜」「間諜最後の日」「サボタージュ」「第3逃亡者」:映画と原作~ヒッチコック その1前回の続きです。 ヒッチコック監督作品を20作品ほど挙げ、ごく基本的なデータとともに、若干のコメントを付します。 ただし、「映画作品とその原作小説」がテーマですので、原作のないオリジ..
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創元推理文庫との出会い・番外篇~文庫解説目録を読み比べる・・・リナ・アスガースは、八年近くも夫と暮らしてから、やっと自分が殺人者と結婚したことをさとった・・・ショッキングな書き出しで始まる本書は、妻を愛し、歓心を得ようとしながら、妻の心とはうらはらな言動を..
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創元推理文庫との出会い②~解説目録を手に入れる創元推理文庫との出会いの、続きです。 海外の推理小説やSFばかりを刊行する、夢のような文庫シリーズの存在を、私はまず「火星の巨人ジョーグ」で知りました。 しかしそれを知ったからと言って、..
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江戸川乱歩 生誕120年・歿後50年をふりかえる~その7(最終回)・・・その頃、日本中の町という町、家という家では、二人以上の乱歩好きが顔を合わせさえすれば、まるでお天気の挨拶でもするように、少年少女時代の「乱歩体験」の話をしていました・・・ ○『ミステリマ..
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その前に、江戸川乱歩の『幻影城』について探偵小説専門誌『幻影城』について言及する前に、江戸川乱歩の評論分野での集大成、「幻影城」と「続・幻影城」について触れないわけにはいきません。 今手元にあるのはこれです。(光文社文庫版)↓ ..
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シャーロック・ホームズが私を大人の読書に導いた=その4創元推理文庫版を買い集めているうちに知ったのですが、当時は著作権の関係で特定の出版社からしか「事件簿」が出せない状況が続いており、この文庫では「事件簿」は読めないということでした。 (著作権の制約..
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シャーロック・ホームズが私を大人の読書に導いた=その3「合本 シャーロック・ホームズの冒険/回想」を読み切った自信から、大人向けの書物であってもなんら恐れることはない、との意を強くしました。 一気に読書の幅が広がりました。 図書室にならぶ書..
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私が最初に出会った本のあれこれ=その3《最初に出会った江戸川乱歩~続き》 ちょうど、あかね書房の『少年少女世界推理文学全集』の諸巻で、欧米ミステリのおもしろさに目覚め始めた小学4年の頃のことだと思います。 前回の記事でも触れま..
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