記事「古典文学」 の 検索結果 231 件
-
フランス文学探訪11 「東方綺譚」の「老絵師の行方」4 絵や物語などに入ってゆく話江戸川乱歩の作品に「押絵と旅する男」というものがありますが、人間が絵の中に入ってゆくという点で、「老絵師の行方」と共通しています。絵の中の女に惚れた男が、自分も絵の中に入っていく話ですが、その方法が..
-
古典文学探訪26 「竹取物語」9 モデルとふるさと昔の新聞のスクラップ記事を整理していましたら、16年前に書かれたかぐや姫に関するものがありましたので、紹介します。梅山秀幸氏の「かぐや姫の光と影」についての書評みたいなもので、梅山氏によれば、文武天..
-
古典文学探訪25 「わらしべ長者」「今昔物語集」「宇治拾遺物語」などに載っている話で、わら一本しか持たなかった男が、より高価なものに次々と交換して金持ちになって幸福になるという内容です。男が幸福になったのは、長谷寺の観音を信仰して帰..
-
古典文学探訪24 「雀の恩返し」「宇治拾遺物語」に出てくる話ですが、次のような内容です。親切なおばあさんが怪我をした雀の世話をして治してやったところ、雀はその恩返しとしてひさごの種を落としてゆきます。それが成長してたくさんの実がな..
-
古典文学探訪23 「海幸彦山幸彦」「桃太郎」も「浦島太郎」も異界の地にいく話ですが、「古事記」「日本書紀」には根の国や黄泉の国に行くものだけでなく、山幸彦が海神(わたつみ)を訪問するという有名な話があり、浦島の子の話と共通する部分が..
-
古典文学探訪22 「桃太郎」6 百合若伝説昔から自分たちに従わない国や異民族などを「鬼」と総称してきたのですが、鬼が島に住んでいたという発想は源為朝伝説に端を発するのでしょうか。「酒顛童子」は大江山に住んでいますし、吉備津彦命が退治した温羅..
-
古典文学探訪21 「桃太郎」5 源為朝の鬼が島行き平安時代末期の保元の乱を描いた「保元物語」で大活躍するのが源為朝ですが、その異本に遠島になった為朝が、鬼が島に渡る話が出てきます。為朝は為義の八男であり、義朝の弟に当たる人物ですが、身の丈が七尺とい..
-
古典文学探訪20 「桃太郎」4 吉備津彦命桃太郎の話は各地に伝わっていますが、岡山では吉備津彦命(きびつひこのみこと)がその主人公とされていて、それは吉備津神社に伝わる縁起から来ています。前田晴人氏の「桃太郎と邪馬台国」でも、その伝承が紹介..
-
古典文学探訪19 「桃太郎」3 桃の霊力桃は中国では昔から邪鬼を払う霊力があると信じられてきました。その影響か、古事記にも桃の威力が発揮される場面があります。イザナキノミコトが黄泉の国から逃げ帰る際、追ってきた黄泉の軍勢たちに桃の実を三個..
-
古典文学探訪18 「桃太郎」2 お供の犬、猿、雉桃太郎のお供は地方によって違いがあるようで、蜂やカニ、石臼、針、栗などが加わっている例などもありますが、一般的には犬、猿、雉であり、この点について前田晴人は「さる」「とり」「いぬ」の方角を表しており..
-
古典文学探訪17 「桃太郎」まず桃太郎の話を坪田譲治の「日本むかしばなし集」で確かめてみましたが、いろいろと新しい発見がありました。川で洗濯していたおばあさんが大きな桃を取ろうとして最初は失敗して落としてしまいます。三度目に成..
-
石田三成の実像6 「細川幽斎」前田晴人氏が「桃太郎」の作者が細川幽斎ではないかとする推論の根拠として、彼が備中の吉備津宮で詠んだ狂歌を挙げています。 「神はきねがならはしなれば先づ搗(つ)きて団子にしたききびつ宮かな」 ..