記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第53話 平和主義者-4ラコンブは疑いの目を向けられたが動ずることなく話を続けた。 「もちろんわしは用心深い人間だ。しかし、ヴィラール元帥は、こちらがカトリックの陣営の人間と直接会うのを躊躇することを見越して細かい気配り..
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第53話 平和主義者-3新しい本拠地は山麓部のラ・サールに置くことが決まった。ロランは元々の自分の部隊の兵士に加え、カヴァリエの兵士のほとんどを引き取ってラ・サールに連れていった。マルトとカトリーヌが無事に逃げのびているこ..
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第53話 平和主義者-2アルはジャンを探し求めた。膝を抱えて座り込んでいる彼の姿はいつもよりも小さく見えた。アルは彼の肩に手を置いて言った。 「ジャン、まずは死んだ者たちを弔おう。おれたちに必要なことはそれだ。」 「…..
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第53話 平和主義者-1これまでのあらすじ 1685年、フランスの絶対君主ルイ十四世は、信教の自由を定めたナントの勅令を廃止し、カトリック以外の宗教を禁じた。迫害に耐えかねたユグノーによって「カミザールの乱」が引き起こさ..
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第52話 不幸は単独でやって来ない-22数時間後、まともな軍服を着たヴィラール元帥が知事舎の執務室を訪れた。軍服を着れば誰しもそれなりの威厳が醸し出されるものであるが、彼にはそれは当てはまらなかった。バヴィル知事はますます失望の度合いを高..
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第52話 不幸は単独でやって来ない-21こうした二人のやりとりからようやく従者のなりをしている方がヴィラール元帥だと気付いたバヴィル知事は烈火のごとく怒った。 「この悪戯はいったい何です?」 「かのジャンヌ・ダルクは変装していたシャル..
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第52話 不幸は単独でやって来ない-20ナージュの丘の包囲戦ではカミザールに大きな打撃を与えたものの、結局壊滅させるには至らなかった。ジャン・カヴァリエやロランといった首領格の者たちを捕らえることも殺すこともできなかった。しかし、大量の武..
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第52話 不幸は単独でやって来ない-19「そこまでにしておいたらどうだ。」 その声と共にアレクサンドルはいきなり首が絞まるのを感じた。 「な、何をする。」 振り向くとアドルフがアレクサンドルの襟首をつかんで引っ張っていた。 「恥..
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第52話 不幸は単独でやって来ない-18そこへアレクサンドルが意気揚々と現れた。隊長は彼の肩をたたき、ねぎらいの言葉をかけた。 「ピュイマルセ、よくやってくれた。しかし、ここがカミザールの本拠地だというのは本当なのか?」 「本当ですと..
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第52話 不幸は単独でやって来ない-17「カトリーヌ!」 マルトは妹のところに駆け寄った。 「しっかり!」 「うう…。」 カトリーヌは銃弾を受けた足から血を流し、苦しそうにうめいた。 「ふ、急所は外しておいた。お前たちは殺す..
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第52話 不幸は単独でやってこない-16アレクサンドルは洞窟の中にいた。彼は酒樽の上にどっかと座って食料をむさぼり食っていた。 「裏切り者!!」 ピエールが叫んだ。 「腹が減っては戦はできぬというじゃないか。食事をしていて何が悪い..
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第52話 不幸は単独でやって来ない-15ようやくウーゼの森の入り口が見えてきた。ピエールは馬を降り、教えられていた通りに罠をよけて森の中を通り抜けていった。本拠地の施設に至るさらに細い道の真ん中でマクシミリアンがしっかと立っているのを見た..