記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第52話 不幸は単独でやって来ない-2「今の物音は何だ?」 奥の部屋で寝ていたこの小屋の主が不審な音に目を覚ました。顔に刻まれたしわからすれば初老の年齢と見られるその男は、若者のように、いやむしろ軍人のようにという方が正確なほどきびき..
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第52話 不幸は単独でやって来ない-1(これまでのあらすじ) 一六八五年、フランスの絶対君主ルイ十四世は、信教の自由を定めたナントの勅令を廃止し、カトリック以外の宗教を禁じた。一七〇二年、南フランスのセヴェンヌで迫害に耐えかねたユグノ..
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第51話 血戦-47「いたぞ!」 竜騎兵の部隊は地割れの前で立ち往生しているカミザールの兵士を発見した。その部隊の中には合流したアドルフがいた。帽子はかぶっていなかったが、部隊の指揮を執っていた。 「撃て!」 ..
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第51話 血戦-46そのころジャン・カヴァリエは囲みを破ったカミザールたちを率いて敗走の途にあった。しかしその行く手を阻むかのように地面に大きな地割れがぱっくりと口を開けている所に出てしまった。上からのぞき込んでも底は..
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第51話 血戦-45アドルフは剣を構えるとディマンシュめがけて鋭い突きを放った。ディマンシュはそれをすんでの所でかわし、胴に突きを入れた。しかし、アドルフは素早く体勢を立て直すと、その突きをなんなく打ち払った。 し..
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第51話 血戦-44「ディマンシュ! 後ろから竜騎兵が追いかけてくるよ!」 ピエールの叫びにディマンシュは後ろをちらりと振り向いた。彼にとっても忘れ得ない顔であった。竜騎兵はサーベルを抜きはなって近づいてきた。これに..
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第51話 血戦-43一方、アドルフの方は自分の部隊に合流しようと馬を走らせていると、前方にカミザールの騎馬兵を発見した。前を行くのがきびきびした若駒に乗った兵士で、その後にのろのろとした足取りの老馬に乗った少年が続いて..
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第51話 血戦-42「それにしても変な奴だったな。カトリックじゃ大天使ガブリエルの崇拝が流行っているのか?」 メレの推測にアルは首をかしげた。 「そんな話は聞いたことがないな。」 「アル、お前も変だぞ。あんな奴を..
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第51話 血戦-41『相手を殺さなければ自分が死ぬ。そういう時…、シャルロットを悲しませるのではと躊躇した方が…、シャルロットをより深く愛している方が死ぬことになる。』 アルはかつてディマンシュが言った言葉を思い出し..
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第51話 血戦-40アルがメレと共に麓へ向かう道を降り始めたその時、アルは自分の背後に聞き慣れた声を感じた。 「こんなところで会えるとはな。」 振り向くとそこには竜騎兵が一人いた。アドルフ・ド・ルールであった。メ..
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第51話 血戦-39アルは自分がどうやって囲みを破ったのか覚えていなかった。ジャンを先頭とした騎馬部隊が竜騎兵の方に突っ込むのを見た後は、歩兵たちの先頭に立って同じように突っ込んでいった。そして、無我夢中で銃を一発発射..
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第51話 血戦-38ジャン・カヴァリエを先頭に突っ込んでくるカミザールの騎兵部隊に対して竜騎兵は一斉射撃で応えた。 「撃て! 撃て!」 この射撃の最大の目的は、相手をひるませることによって足止めをし、その背後から..