記事「小説」 の 検索結果 36259 件
-
第51話 血戦-37「これほどうまく行くとはな。」 モントルヴェル元帥は彼専用の簡易式幕屋の中でショコラを一杯すすりながらほくそえんだ。彼はナージュの丘の麓の平野部でかき集められるだけかき集めた竜騎兵や歩兵の大部隊と..
-
第51話 血戦-36ディマンシュはジャンに自分たちの置かれている状況について手短に説明した。 「北の麓に国王軍の軍勢が結集している。モントルヴェル元帥がすでに移動したというのは偽情報だった可能性がある。」 「なんて..
-
第51話 血戦-35ディマンシュもかけ声をかけ手綱を引いてみたが、馬はどこ吹く風といった調子でよだれをたらしていた。 「よりによって、まったくどうしようもない駄馬に乗ってきたものだ。」 その言葉に反応したのかどう..
-
第51話 血戦-34ナージュの丘は静かな眠りに包まれていた。二人は皆の眠りを妨げないように麓からの道を警戒に当たった。空全体は漆黒の闇であったが、東の地平線だけがほのかに藍色に変化しつつあった。その静けさの中から奇妙な..
-
第51話 血戦-33「とにかく、君は休むことが必要だ。君の代わりにアルを起こそう。」 ディマンシュはそう言って、寝わらからはみ出して寝ているアルを揺さぶった。 「おい、起きてくれ。」 「…ん? 何だ?」 アル..
-
第51話 血戦-32四月十五日の夜には、部隊はナージュにたどり着いた。そこは小高い丘になっており、見晴らしがよく、ウーゼからモンペリエのほぼ中間地点に当たるところであった。強行軍を重ねたために兵士たちはひどく疲労してい..
-
第51話 血戦-31大きな作戦に向かって意気込んでいる最中のこの裏切りはジャン・カヴァリエの心を苛立たせた。規律違反者が誰なのかを追及している暇はなかった。もはやその場におらず逃亡してしまった可能性も大であった。しかし..
-
第51話 血戦-30四月十日、ロランの部隊と合流したジャン・カヴァリエは総勢千人の部隊を率いてウーゼを出発し南へと進んだ。目指すは州都のモンペリエである。国王軍の守備隊がいる町に攻撃をかけながら、カミザールは着々とその..
-
第51話 血戦-29ジャン・メレは農家の末っ子で、革なめしの仕事をしていた若者であった。メレの家はロランの実家のあるミアレの隣の地区コルベにある。ロランはあちこちの農場で豚の去勢の仕事を引き受けていたが、メレの農場も彼..
-
第51話 血戦-28さらにロランは付け加えていった。 「ところでだな、みんなにもうひとついい知らせがある。」 「お前もどこかの元帥をやっつけたのか?」 「そういう手の話じゃねえよ。実はカトリーヌの結婚が決まったん..
-
第51話 血戦-27そこへロランがやって来た。ジャンはうれしそうに声をかけた。 「やあ、ロラン! ちょうど君の部隊にも新しい作戦に加わってもらおうと思っていたところだ。」 「モントルヴェルが尻尾まいて出て行くんだろ..
-
第51話 血戦-26元帥更迭の知らせはカミザールたちを大いに奮い立たせた。この新しい状況を受けて、ジャン・カヴァリエはより飛躍的な攻勢に出ようと考えた。 「モントルヴェルは後任が来るのを待たずに出発するということだ。..