記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第51話 血戦-13「おれの名はアブラアム・マゼルだ。」 ピエールはちょうどマゼルが単独で見回りをしている地域に行き当たったのであった。 「ところでこんなところで何してるんだ。ガキが一人でうろうろしてたら、国王軍の..
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第51話 血戦-12その銃口に続いて一人の男が木立から姿を現した。彼はピエールを見るなり、銃を降ろして言った。 「なんだ、ガキじゃねえか。国王軍の連中かと思ったぜ。」 ピエールは彼の姿を見てわっと泣き出した。 ..
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第51話 血戦-11『父ちゃんがつかまっちまった…。どうしよう、どうしよう…。そうだ。兄ちゃんに知らせなくちゃ。たしか山の中にカミザールの隠れ家があるんだ…。』 ピエールはひたすら山へと向かった。しかし、どこをどう行..
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第51話 血戦-10そこに白いカミゾを着た男たちがやってきた。彼らは銃を肩に担ぎ腰に剣を携えていた。そのうちの一人がピエールに気やすく声をかけた。 「坊主、何をしている。」 「えーい! 国王軍なんかいちころだーい。..
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第51話 血戦-9一方、カミザールの側はこのマリニャルグの戦闘で十二人が重軽傷を負ったに留まった。ラ・ジョンキエール氏の乗っていた馬をはじめ、多大な戦利品まで獲得したのであった。この圧倒的な勝利の知らせと新規入隊を募..
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第51話 血戦-8この日の正午、モントルヴェル元帥のもとにひどくおびえた様子の一人の兵士がやってきた。 「そ、その…、ラ・ジョンキエール殿が…。」 「どうしたというのだ。」 「かなり…不利な立場にあるようでして..
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第51話 血戦-7ディマンシュはあらかじめ皆にこう伝えていた。 「相手の指揮官が『構え』を言えばすぐにひざまずき、それから地面にひれ伏して詩編歌五十一番を心の中で唱えろ。唱え終わった時には敵は総崩れになっている。そ..
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第51話 血戦-6だがここでラ・ジョンキエール氏の馬を一発の銃弾がかすめた。馬は驚いたが乗り手はさらに驚いた。思いもしない方向から弾が発射されたのである。この一発の銃声を合図に海兵たちは激しい反撃に出会った。金雀児の..
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第51話 血戦-5配置が全て終わると、まもなくラ・ジョンキエール氏に率いられた海兵隊と竜騎兵の部隊が丘を登ってきた。彼らはカミザールの部隊が結集しているのを発見するとまっすぐに行進した。ラ・ジョンキエール氏は彼らに命..
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第51話 血戦-4ジャンは目を閉じて手を組んだ。彼の身体は小刻みに震えだした。やがてその身体の震えが止まり、目を開けた時には、自信にあふれた表情になっていた。そして皆の前に出て叫んだ。 「兄弟たちよ、我々の祈りを!..
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第51話 血戦-3一七〇四年三月十三日、モントルヴェル元帥はついにカミザールの動きを捉えた。その前日、彼の部下の一人サン・セルナン連隊長が四十人の竜騎兵を連れてユゼスの村を放火しようとしたところ、ジャン・カヴァリエを..
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第51話 血戦-2しかし、そのミクレ兵も宮廷が期待したほどの成果を上げることはできなかった。同じ山岳の民ではあっても、ピレネーとセヴェンヌが同じであるはずがなかった。住み慣れた故郷の山では最大限の力を発揮したミクレ兵..