記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第50話 情欲の報い-14カスタネは得意の絶頂であった。ついに意中の女性を射止めたのである。彼は現実の彼女に比べれば、自分の想像の中の彼女がいかに貧弱であったかを思い知った。夜ごとにブロンディーヌは新しい顔を示した。瑞々しい..
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第50話 情欲の報い-13カスタネの予想通り、ブロンディーヌの口調は急につっけんどんなものに変わった。 「だからあんたが悪いのよ。あんたがサラの悪口を言いさえしなければ、あたし、今頃はあんたのおかみさんになってたかもしれな..
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第50話 情欲の報い-12カスタネはブロンディーヌの家に入り、彼女が出してくれた薄荷水を一気に飲んだ。カスタネはこういう機会を狙っていたにもかかわらず、いざ、その場になると緊張の余り何も話せなくなってしまったのだった。小柄で..
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第50話 情欲の報い-11ディマンシュの最近の仕事はカミザールの考えを新人に説得してまわるだけでなかった。規律違反者を摘発することもそれと切っても切り離せない重要な任務となっていた。裏切り行為を働いていた者たちが彼の働きで次..
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第50話 情欲の報い-10深い森を掻き分けて演習場にたどり着いたカスタネは、二人の姿を見ると走って向かって行った。背後からの人の気配を感じたブロンディーヌは銃を構えたまま振り向いた。 「うおっ!」 銃を向けられたカスタ..
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第50話 情欲の報い-9「ブロンディーヌ、それでいいの。」 「サラ、心配しないで。あたし、頑張るわ。」 こうして二人だけが演習場に残った。 引き上げてくる途中、サラたちはカスタネが道で所在なさげに立っているのに..
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第50話 情欲の報い-8『馬鹿なやつだ。』 処刑の手を下したアレクサンドルは心の中で思った。 『たいして美しくもない女のために命を奪われることになるとはな。』 アレクサンドルは自分はそんな羽目に陥ることはないと思い..
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第50話 情欲の報い-7「おれたちは明日をも知れぬ毎日を送ってるんだ。無性に女を抱きたい気になるってこと、わかるだろう。な。」 「神から授かった魂と肉体を冒涜する罪を犯したことが実によくわかった。」 ディマンシュは相づ..
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第50話 情欲の報い-6カミザールに入ったことを契機にこれまでの自分の生活態度を改めて、生まれ変わったようになった者もいた。しかしながら、いったん身についた習慣をなかなか変えられない者も少なくはなかった。彼らは、カミザール..
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第50話 情欲の報い-5新しく部隊に加わった者たちの中には、身内を殺された復讐心からカトリックに対して誰彼構わず残忍な行為に走る者もおり、それを「信仰」と信じている者もいた。 ジャン・カヴァリエはそうした行為を厳しくと..
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第50話 情欲の報い-4銃の腕前を買われて訓練の指導の任に当たったアレクサンドルではあるが、マリエットが死んでから彼は自分がカミザールと行動を共にしていることが変に現実感のないものに思えてきた。 『あんな美しく清らかな娘..
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第50話 情欲の報い-3サラの言ったことにマゼルは猛烈に反対した。 「とんでもねえ! おれのやってることはひどく危険な仕事なんだ。いつ国王軍の連中にとっつかまって命を落とす羽目になるかもしれねえ。女にできることじゃないん..