記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第49話 黒幕-20バヴィル知事がモントルヴェル元帥の後を受けていった。 「さっそくカミザールの首領として公開処刑の手はずを整えよう。」 この時サルガ男爵は遠いジュネーヴに思いを馳せていた。 『リュクレス…。生..
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第49話 黒幕-19サルガ男爵の矜持は完全に失われていたわけではなかった。元帥の傲慢な物言いはその最後に残った矜持を刺激し、蘇らせた。 「…、これまでさんざん情けないおこないをしてきたわしだが、そこまで落ちぶれること..
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第49話 黒幕-18「おお、これはなんと好都合。」 モントルヴェル元帥の態度は急に柔らかなものになった。 「ルール君、その縛(いまし)めを解いてさし上げよ。」 「はっ。」 アドルフは命令に従い、サルガ男爵は屈..
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第49話 黒幕-17「そなたの城にアンリ・カスタネという男が入っていったのを見た者がいるのだ。その男がカミザールの一員であることはすでに調べが付いている。」 「そ、それは…。」 アドルフはそれを聞いて心の中で思った..
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第49話 黒幕-16サルガ男爵は信仰の自由を再びフランスに回復した後、英雄としてジュネーヴを訪問し、愛する妻子と再会することを夢見ていた。 『あなた、見直したわ。子どもたちもみな、あなたを尊敬のまなざしで見ているわ。..
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第49話 黒幕-15そのころサルガ男爵は、自分のヴェブロンの城からモンペリエに向かって歩を進めていた。カミザールの仲間に加わる前から定期的におこなっていたバヴィル知事へのご機嫌伺いのためであった。急にやめるとあやしまれ..
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第49話 黒幕-14「で、その正体がわかったのになぜ通報するとか、捕らえるとかしなかったのだね?」 モントルヴェル元帥はアドルフに対して詰問口調になった。 「そ、それは、てっきり死んだに違いないと思ったからなのです..
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第49話 黒幕-13こうして、次々にカミザールについての情報が報告された。アンリ・カスタネやアブラアム・マゼルの名前、サン・コーム男爵暗殺事件の主犯としてアブディアス・モレルの名前も挙げられた。サン・シャプト男爵の弟、..
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第49話 黒幕-12次にプランク氏が自分の得た情報について述べた。 「あつかましくも『ロラン』と名のっている男がおります。」 「何、シャルルマーニュ大帝時代の伝説のロランのつもりなのか?」 「われわれの方こそ今こ..
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第49話 黒幕-11「ずいぶん若いな。」 「ジャン・カヴァリエ? 騎士(カヴァリエ)なのか?」 モントルヴェル元帥が尋ねた。 「いいえ、農民の息子で、パン屋の小僧をしていました。」 その説明を聞いて一同は笑い..
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第49話 黒幕-10アドルフは屋敷から出ると州都モンペリエのバヴィル知事舎に向かった。 バヴィル知事の執務室にはラングドック軍の総司令官モントルヴェル元帥以下十名の名だたる軍人、ジュリアン元帥、プランク旅団長、フィ..
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第49話 黒幕-9「そのぐらいでいいでしょう。」 後ろからディマンシュの声がしたのでアルははっと我に返った。 「おい、ディマンシュ、いったい何のつもりだ。」 アルの非難をものともせず、ディマンシュはリュックの..