記事「小説」 の 検索結果 36258 件
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第48話 約束-24シブレット牧師に託すべく、孤児が何人か集められた。その中には水車小屋の事件で孤児となった幼い少女の姿もあった。 「マリエット、本当にいいのかい。あんなにかわいがっていたのに。」 ジャンが念押し..
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第48話 約束-23エティエンヌが持ち帰った新聞はあちこちで引っ張りだこになった。外国にまで自分たちのことが知られているという事実は大いにみんなの心を奮い立たせた。 「やっぱり新聞の威力はすごいな。」 「そうだろう..
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第48話 約束-22「シブレット牧師の伝言なんですけれど…。」 「ああ、そういえば彼の伝言があると言っていたな。見せてくれ。」 「はい。初めは手紙を書いてくれたんですけど、万が一のことを考えて、空で覚えるようにって言..
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第48話 約束-21「我々も新聞を出すことを考えなければな。」 「新聞?」 「そうだ。フランス国内では、政府の『ガゼット・ド・フランス』か、その系統の新聞しか出ていない。それには我々のことは一行も書かれていないか、あ..
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第48話 約束-20それは欧州各国の様々な新聞であった。国や地域はまちまちであったが、それらはみなフランス語で書かれていた。というのもそれらはナントの勅令の廃止によってフランスから亡命した者たちのための新聞だからであっ..
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第48話 約束-19セヴェンヌでは相変わらず国王軍とカミザールとが攻防戦を繰り広げていた。山の中ではカミザールが優位を占め、平野部では国王軍側が優位を占めたが、決着は付かないままであった。しかし、この間、国外ではある状..
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第48話 約束-18「アレク、あなたのしたことを許すわ。」 アレクサンドルはその言葉をぽかんとした顔で聞いていた。 『許す? ぼくはマリエットに何か許してもらわなければならないことをしたのか?』 「だって、あたし..
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第48話 約束-17アレクサンドルは考えた末一つの結論に達した。 『きっとマリエットに横恋慕している男に違いない。彼女が森に行くのを知って彼女の後をつけていって、そしてぼくと鉢合わせをしたというわけだ。そして彼女の言..
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第48話 約束-16アレクサンドルはロランからポワーヴルが一六九六年から九九年までの三年間、セヴェンヌで説教者をしていた人物であったことを聞き出した。 「多くの者たちがポワーヴル先生から計り知れないほどの恩恵を受けた..
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第48話 約束-15その日からマリエットは以前にも増して美しくなった。これまでの彼女は、内部に幾重もの花びらを秘めながらもその存在を恥じるように固く閉ざしたつぼみのようなところがあった。しかし、そんなつぼみも春の陽気に..
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第48話 約束-14「だからぼくはポワーヴルの死を知った時、彼が愛した少女は彼の死をどう受け止めたのだろうと思うと二重に悲しかった。でも、その少女がポワーヴルのことを忘れて新しい恋を見つけるなら、その方がいいとも思ってい..
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第48話 約束-13「ディマンシュ…、あなた、なぜ?」 「君が夜中に森に出かけて行くのは知っていた。そういうことが必要なんだろうと思って黙っていた。しかし、アレクサンドルが君の後をつけていくのを見た時、何が起こるのか心..