記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第45話 悪夢-6朝になった。 「おい、ディマンシュ、起きられるか。」 「ああ…。」 ディマンシュは力なく目を開けた。アルはあれから彼が眠っていなかったことに気がついた。本当に眠っていたなら声をかけられただけ..
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第45話 悪夢-5アルが言葉をかけても、ディマンシュは苦しげに叫び続けた。アルはディマンシュを落ち着かせようと片手で彼の手を握りしめ、もう片方の手を額にやった。すると、少しは落ち着いたのか叫びを上げるのは止まった。そ..
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第45話 悪夢-4ウーゼに戻ったディマンシュの様子がただならぬものであることに真っ先に気がついたのはアルとジャンであった。 「眠れないだって!?」 「君が!?」 他の者たちは眠れないぐらいのことでどうしてこの..
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第45話 悪夢-3「どうした?」 「いや…。なんでもない。」 「なんでもなくはなさそうだが…。」 「この印を付けている所…、みんな…焼いたのか?」 「ああ、本当だ。おれの記録が信用できないって言うのか? 何なら..
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第45話 悪夢-2「ディマンシュ、悪いが今のおれはどうしても武器を持つことができねえ。」 「君が武器を持てない?」 「ああ、可笑しければ笑えよ。この闘いを始めたアブラアム・マゼルがこんなていたらくになるなんて…。」..
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第45話 悪夢-1これまでのあらすじ 1702年にセヴェンヌで信教の自由の回復を求めて反乱を起こしたユグノーは「カミザール」と名乗るようになり、セヴェンヌで地歩を拡大していった。 しかし、カミザールの一員マゼル..
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第44話 熱病-31そこでディマンシュが言い出した。 「もう一度マゼルを訪ねてみよう。この苦境を乗り切るには彼の力が必要だ。」 彼の冷静さはその場の雰囲気を落ち着かせるのに役にたった。マルトが涙をこらえて言った。..
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第44話 熱病-30この敗北は早馬によってウーゼに伝えられた。ジャンはディマンシュとアルの献身的な看病によってどうにか命を取り留めていたが、この知らせを聞いて衝撃を受けた。 「信じられない…!」 ジャンはそう言っ..
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第44話 熱病-29この勢いに竜騎兵の乗っている馬が恐れをなし、引き下がった。突破口は切り開かれた。そこに後のカミザールたちも続いた。しかし、いったん破られた横隊はすぐに周囲から補充され、一直線になって逃げるカミザール..
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第44話 熱病-28ロランといっしょに馬を並べていたカチナはロランに言った。 「ロラン、これはどうも怪しいぞ。すぐにこの村を出た方がいい。」 ロランの後ろに控えていたマクシミリアンも言った。 「わしもそう思う。..
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第44話 熱病-27山麓と平野の境にあるガンジュの村は昔から多くのユグノーが住んでいるところであった。ロランが七百人の部隊を連れて行くと、守備隊はその姿を見ただけで逃げだし、住民たちはカミザールの来訪を諸手を挙げて歓迎..
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第44話 熱病-26この頃のウーゼでは今度はジャンが病気にかかっていた。ディマンシュの見立てではそれは疱瘡、すなわち天然痘であった。ジャンと同じ部屋で寝ていたディマンシュとアルはそのまま部屋から出ることができなくなり、..