記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第44話 熱病-25モントルヴェルはバヴィル知事の賞賛に気をよくし、さらに自説を展開した。 「つまり、カミザールの正体は…、全員とは申しませんが、その中枢にいるのは明らかに敵国人です。そしてフランス人であっても敵に買..
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第44話 熱病-24ブログリ伯爵の後任に選ばれたのはルイ十四世のお気に入りの一人モントルヴェル元帥であった。モントルヴェル元帥は二月半ばにモンペリエに到着し、バヴィル知事と会談した。 「おお、元帥殿、ラングドックへよ..
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第44話 熱病-23「確かにそうかもしれない。しかし、カトリックの連中はユグノーの存在そのものを消し去ろうとしてきたんだ。この十七年間の苦しみを考えるとそれは甘すぎるんじゃないのか。」 こう主張する者に対してジャンは..
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第44話 熱病-22プール隊長だけでなくブログリ伯爵もまた宮廷にとっては取り替えの利く駒の一でしかなかった。ブログリはヴェルサイユにこの事件について報告せざるをえなかった。少しでもこの敗北における自分の責任を軽く見せよ..
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第44話 熱病-21ガファレルからウーゼに戻ったカヴァリエたちは留守居の者たちにさっそく戦勝を伝えた。ロランはすでに病から回復しつつあったので、この戦いに参加できなかったことをたいそう悔しがった。女たちは素直に喜びあっ..
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第44話 熱病-20冷たいはずの雪が暖かく感じられ始めたその時、アドルフは誰かの声を聞いた。 「おやまあ!」 彼の元に一人の女が近づいてきた。 「誰か死んでる!」 その声を聞いてアドルフはあらん限りの力で声..
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第44話 熱病-19アドルフはこの戦闘で他の竜騎兵たちのように臆病風に吹かれたわけではなかったが、結果的には彼らと同様に戦場を離脱することになってしまった。 二回目の一斉射撃の弾はプール隊長のすぐ隣を走っていたアド..
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第44話 熱病-18プール隊長の身体は雪に覆われた地面の上でぴくりとも動かずに横たわっていた。ジャン・カヴァリエがやって来て剣の先で彼の身体をつついてみたが何の反応もなかった。 「もう死んでるようだ。」 『誰が死ん..
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第44話 熱病-17丘の上のカミザールたちはその時意外な行動に出た。彼らは一斉に地面にひざまずき、祈りの姿勢を取りながら詩編歌六十八番を歌い始めた。竜騎兵はこの集団に次々と発砲したが全く当たらなかった。歌が終わると今度..
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第44話 熱病-16「それなら仕方ありませぬな。」 プール隊長は覚悟を決めた。 「ここで突撃をかけて一気に決めてしまえばいいだけの話だ。いいな。」 「はっ。」 プールの軍人としての勘は何か危ういものを感じてい..
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第44話 熱病-15一月十二日、ブログリ伯爵とプール隊長、そして竜騎兵を率いるもう一人の隊長ラ・ドゥルヴィルの部隊はニームの南にあるガファレル村にカミザールが集まっているとの情報を得た。情報は正確であった。村は小高い丘..
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第44話 熱病-14一月十日、ブログリ伯爵とプール隊長の部隊はニームに向けてモンペリエを出発した。激しい雪と風の悪天候を衝いての出陣にプールは反対していた。しかしながらブログリがどうしてもというので仕方なく付いて行かざ..