記事「小説」 の 検索結果 36259 件
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第44話 熱病-13「アルのことそんなに上手に看病できるなんて、うらやましいって言ってるのよ。」 「…、君とマルトの二人だけで四人の病人の世話をして疲れただろう。女性の世話をするのは君たちでなければ具合が悪いだろうから..
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第44話 熱病-12ディマンシュはさっそく病棟の中に入っていった。病室の窓は採光と通風の具合がいいように大きく作られていた。しかし、どんよりとした曇に覆われた弱々しい日差しと冷たく激しすぎる風は病人にとって良い効果を発..
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第44話 熱病-11カトリーヌはディマンシュが問いを発するより前に、モンペリエからニームに向けてブログリ伯爵の率いる大軍が出発したという情報が入って、ほとんどの人員がその方面に出かけていったということを話した。 「そ..
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第44話 熱病-10ディマンシュは帰りがけに何がマゼルに異変をもたらしたのかずっと考え込んでいた。しかし、その真の原因にたどり着くための材料はあまりにも少なかった。第一マゼル自身がそれを隠そうとしているのだ。ディマンシ..
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第44話 熱病-9「おれが病気でないことがわかったんなら出て行け!」 マゼルは凶悪な顔つきをして立ち上がると、自分が座っていた椅子を持って振り上げた。 「たしかに肉体的な病気ではなさそうだ。しかし…。」 「これ..
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第44話 熱病-8「『二百人ばかりの食い詰め者の集団が…、』この時から二百人もいたのか?」 「へっ、実際は五、六十人ってとこだが、そんなことはどうでもいい。」 「『彼らは皆ごろつきばかりで、職を転々としたあげく盗み..
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第44話 熱病-7「誰にも会いたくない? もしかして病気なのか?」 「病気? 馬鹿な! おれはぴんぴんしてる。別にかんぬきなどかけてないから、中に入って確かめたらいいだろう。」 ディマンシュは言われるままに小屋の..
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第44話 熱病-6その意見を聞いてジャンが言った。 「なるほど。じゃあ、ディマンシュ、君が行ってくれないか。」 ディマンシュはジャンの部隊に所属していたが、具体的にはどの部署の責任者にも任命されていなかった。あ..
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第44話 熱病-5「お、おい、みんな! ディマンシュ、おれの病気は何だ? 教えてくれ! 黒死病(ペスト)だとでも言うのか?」 「十中八九…、麻疹(はしか)だ。」 「はしか~? 嘘だろ。おれがそんなガキのかかる病気に..
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第44話 熱病-4ジャン・カヴァリエを頂点とした新体制が決まった後、今後国王軍との決戦があるとすればそれはどのあたりになるかという話になった。それは自然の要塞で守られた二つの山岳地帯ではなく、山麓か平原であろうという..
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第44話 熱病-3そして全体の総責任者としては、マリエットの口からジャン・カヴァリエの名前が発せられた。彼女は今や女預言者として様々な場面で尊重されていた。 ジャンは自分が推薦されたことがまだ信じられない様子だっ..
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第44話 熱病-2カミザールの勢力範囲は大きく四つの地域に分けられた。一つはセヴェンヌ山地の中でも平原に近い山麓地帯、ここはロランの担当となった。彼の実家があるミアレもコルネリー家のあるラ・サールもここに属していたか..