記事「川本三郎」 の 検索結果 27 件
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マイ・バック・ページ ある60年代の物語川本三郎著、平凡社、2010年刊(1988年、河出書房新社より刊行されたものに加筆、訂正)。 とてもチャーミングな本だと思う。 変ないい方だがそれ以外に表現の仕様がない。この本を読んで本気で怒..
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言葉のなかに風景が立ち上がる 川本三郎 新潮社川本さんの文学論は、けっこう昔から好きで、目に付いたら読みます。 文学論って、理屈だけでも、感覚だけでも面白くない。 その折り合い方が、自分の感じと重なることが多いんですよね・・。 あ、私のはた..
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日本文学100年の名作 第9巻 アイロンのある風景(池内紀・川本三郎・松田哲夫)新潮文庫創刊100年記念の中短編アンソロジー全集第9巻。1994年から2003年に発表された16篇を収録。 収録作は、辻原登「塩山再訪」、吉村昭「梅の蕾」、浅田次郎「ラブ・レター」、林真理子「年..
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日本文学100年の名作 第8巻 薄情くじら(池内紀・川本三郎・松田哲夫)「生きてるのよね、私たち」 (p423) (夏草) 新潮文庫創刊100年記念の中短編アンソロジー全集第8巻。1984年から93年に発表された14篇を収録。収録作は、 深沢七郎「極楽まくらおとし..
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日本文学100年の名作 第7巻 公然の秘密(池内紀・川本三郎・松田哲夫)新潮文庫創刊100年記念の中短編アンソロジー全集第7巻。1974年から83年に発表された17篇を収録。収録作は、筒井康隆「五郎八航空」、柴田錬三郎「長崎奉行始末」、円地文子「花の下もと」、安部公房「公..
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日本文学100年の名作 第6巻 ベトナム姐ちゃん(池内紀・川本三郎・松田哲夫)「愚人なら愚人のままがよい。愚人で国を憂えて妄動すれば、その災害ははかり知れぬ」 (p162) (倉敷の若旦那) でもね、佑子、兵隊さんが慰安所に行くのは、「穢れさ」もないぐらい、虫的な..
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日本文学100年の名作 第5巻 百万円煎餅(池内紀・川本三郎・松田哲夫)つぎつぎと生産することばかりに熱心で、あとしまつに頭を使うのは、だれもがいやがっていたのだ。 (p182) (おーい でてこーい) やれやれ、人間というものは、生きるにも死ぬにも人に厄介..
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日本文学100年の名作 第4巻 木の都(池内紀・川本三郎・松田哲夫)新潮文庫創刊100年記念として刊行された、中短編アンソロジー全集の第4巻。1944年から1953年の10年間に発表された15篇を収録。収録作は、織田作之助「木の都」、豊島与志雄「沼のほとり」、坂..
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「フーテンの寅」さんの旅先 川本三郎学生時代、私の周辺には「フーテンの寅」の大ファンが沢山いて、新作が出るとその話で持ちきりだった。全48作で延べ7957万3000人の観客を動員している(ウィキ)から大人気作だった。にもかかわらず..
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東京の人間が湘南や房総に避暑に出かけ始めたのは昭和3年だった 川本三郎前出『東京つれづれ草』のなかに、<「近所田舎」房総の魅力>の中で川本は成東の伊藤左千夫の生家、九十九里浜の高村光太郎碑「千鳥と遊ぶ智恵子」、荷風の市川、青木繁の描いた「海の幸」の布良(めら)漁港..
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東京は坂だらけの町 川本三郎江戸・東京の坂を描いたエッセイというか研究書というかは横関英一の『江戸の坂・東京の坂』正続が定番だが、文学作品に即した前田愛『都市空間における文学』にも採り上げられている。町歩きの好きな川本三郎..
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新宿六十年代 川本三郎川本三郎は5歳ほど年上だが、ほぼ同世代と言って良い。映画・文学・都市の評論家だそうだ、確かにそうしたテーマが多い。気楽にうんうんと読めるのがいい。専門的でないごった煮的なエッセイの集成が『東京つ..
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