記事「現代美術」 の 検索結果 572 件
-
狩野志歩映像上映会、「鎌倉別館にて」、面白かったです(画像とコメント追加)好きな句を そらんじながら 焚火守(も)る (星野 立子) 高濱虚子の次女の立子は、一族内で俳人としての虚子のDNAを一番上手に受け継いでいる、とはかねてからの持論です。平明で清澄、で..
-
花椿賞、伊藤悠子さんの受賞パーティー+福田尚代『ひかり埃のきみ」は驚嘆すべき一冊です冬の空 少し濁りしかと思ふ (高浜 虚子) 虚子の句にこんな作を見つけました。秋晴れの空は確かに透明感が支配します。でも冬晴れの空、というのは、どこか濁ったところのあるもの、かもしれ..
-
ボルタンスキー展、必見です+「放送大学」、佐藤春夫の故郷・南紀をロケしました(画像追加です)落葉降る 天に木立は なけれども (辻 征夫) 詩人の辻征夫さんは、「貨物船」の俳号で句作も続けていました。『俳諧辻詩集』からこの一句を。貨物船さんの句の持ち味は、飄逸なウィットで..
-
うらわ美で福田尚代コレクション展、観てきました秋来(き)ぬと 合点(がてん)させたる 嚏(くさめ)かな (与謝 蕪村) 嚏は「くしゃみ」です。古今集の「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる」を踏まえてますね。..
-
パイク没後10年展、行きました+森馨人形展+井筒俊彦全集完結記念シンポ鍬立てて 白露(はくろ)をはかる 夜来(よごろ)かな (安東 次男) 二十四節気では今は秋分ですから、もうひとつ前に戻ります、9月4日ころが「白露」でした。白露とは、「陰気やうやう重り..
-
葉山館での「クエイ兄弟 ファントム・ミュージアム」展は素晴らしいですよつきぬけて 天上の紺 曼殊沙華 (山口 誓子) 曼殊沙華、彼岸花の季節になりました。すっくと咲いた曼殊沙華の赤黒い花(正しくは花弁ではありませんが)が、晴れ渡った初秋の紺色の空に映え..
-
千葉市美の岡崎和郎・小川信治展、世田美の志村ふくみ展、オープニング報告ですうぶすなは 提灯だけの 秋祭 (飴山 實) 「うぶすな」つまり産土神は、生まれた土地の守り神です。久々に郷里に帰って地元の秋祭りに出てみたら、提灯だけがひっそりと灯る、寂しい風情のお祭..
-
原美術館では篠山紀信展「快楽の館」がオープン、壇蜜がゲストでした滝壺へつつ込んでゆく 水無言 (本井 英) 先日刊行された第四句集『開落去来』からです。本井さんは虚子研究家としても知られますが、この句など、「石ころも露けきものの一つかな」を詠んだ..
-
吉増剛造展、最後のイベントでした+久保田桂子監督のドキュメンタリー映画+柳瀬尚紀さん逝去墓の石 割つて草でる 暑さかな (坂内 文應) 猛暑が続きます。この句、墓石の割れ目から雑草が生えている、という風景、いや暑いです(笑)。文應さんは、新潟は加茂の双璧寺という曹洞宗のお..
-
国立新美術館ではヴェネツィア派絵画展+吉増さん展、快調です、『島ノ唄』上映会も廃園の 燕も嘴(はし)を 胸にうめ (中村 草田男) 夏ですから、本来なら燕が飛んでいてもおかしくないのに、近ごろとんと見かけません。この句、燕に廃園を取り合わせた点が面白いでしょう。..
-
フォレスト・ガンダ―さん朗読会と吉増さん宅ホームパーティー+芸術批評誌REAR(リア)37号な踏みその な踏みその紫蘇(しそ) 水打てり (久保田 万太郎) 「な…そ」は文語文法における禁止表現です。「そこ、踏んじゃあいけないよ」と家族に声をかけられながら、家庭菜園の紫蘇に水..
-
サイ・トゥオンブリ―写真展、川村美術館で観ました。素晴らしい夕刊は 暑さ極まるころに来る (長谷川 櫂) 第七句集『初雁』から。2004年の作ですね。このころから、櫂さん、軽みの味わいの人事句を作ってました。夏場の夕刊、早いところでは4時あ..