記事「赤江瀑」 の 検索結果 34 件
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「夜叉の舌」/赤江瀑(角川ホラー文庫)氏の短編の中でも、これほど明朗で清々しい話は少なかろうと思われる。 舞台は近江の町外れ、ある鞘師の家。縁があってこの家に養子としてもらわれてきたという青年・平河友威。 家に入った当初は、実家..
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「花夜叉殺し」/赤江瀑(立風書房『風幻』 他収録)*注意赤江瀑氏の短編。京都を舞台にした物語です。 名高い造園家の妾腹として生まれた一花。彼はある日から夜毎、閉ざされた銀閣寺の庭に忍び入るようになる。手には目に見えぬ血刀を携え、その瞳に..
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「花曝れ首(はなされこうべ)」/赤江瀑(立風書房『風幻』収録)化野念仏寺を訪れたことはあるだろうか? そこは嵯峨野の最奥、小倉山の北山麓…かつては風葬の地として知られたその付近に建つ寺である。訪れる多くの観光客は、しかし一旦境内に入れば一種異様な光景に目を見張..
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「赤江瀑」という作家「赤江瀑」という作家をご存知だろうか。 彼こそ、現在の日本文学界に絢爛と咲き続ける闇の徒花(あだばな)であると私は確信している。 耽美、幽玄、妖艶、絢爛、夢幻……氏の描き出す不可思議..
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「オイディプスの刃」/赤江瀑(角川文庫)刀と香水、そして京都…この千年の古都を舞台にした作品が多い作者の、これはまさに独壇場とも言える作品。 「オイディプス」とは、ギリシャ悲劇の奇才・ソポクレスが書いた戯曲「オイディプス王」の主人公の..
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「妖精たちの回廊」赤江瀑著耽美的な手法が特徴的な推理小説で知られる著者にして、このタイトル。 まだ十代だった当Weblog運営者が初めてこの著者の作品を手に取るにあたって、何を本作に期待していたのか。 そりゃあもち..
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弄月記〔赤江瀑〕儚きかな芸の深みに溺れ、芸の無常に滅ぼされる…。 夢魔跳梁の物語世界。赤江瀑、求美の最新作品集。 人も住まない山里の奥に、舞台に立てなくなった役者達が行く、役者の姥捨山があるという。月夜の晩には、..
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まだまだ書き続けてほしかったです。作家の赤江瀑氏死去 ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120618-00000119-jij-soci ここに哀悼の意を表します。 もっと..
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月迷宮〔赤江瀑〕「…月夜の晩に、ピエロどの、文が書きたや、筆貸しゃれ…」 夜半に目覚めると仲秋の月が明るかった。 11階から見おろす公園は彼には故郷。 月ののぼる時、彼は母をまざまざと感じる。 「月迷宮」他10..
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舞え舞え断崖〔赤江瀑〕その昔、金精神の祠があったという断崖。一愛読者からの手紙が縁で、断崖の上下に住むことになった閨秀詩人日折真船と画家流子の姉妹。2人はともに妖精をモチーフに名を成した。妖精にまつわる遠い過去の記憶を秘め..
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幻想文学57号《特集◎伝綺燦爛―赤江瀑の世界》バックナンバーがまだ購入できるとのことでしたので、注文しました。 一冊丸ごと“赤江瀑”の特集なので、読み応え抜群。 目次を見てるだけでも字面の美しさにクラクラしてきます。 夜寝る前に読むと、..
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青帝の鉾〔赤江 瀑〕ある掛け軸がある…ただ一点、闇色のしみがあるだけの文字のない書…。 辰村欧子は、それを毎年正月に掛ける…。 彼女の胸に去来するものは一体何なのか…。 欧子は、その書を見る度に春青の事を思いだす。..
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