記事「ポエム」 の 検索結果 3136 件
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六節:穀雨(晩春):藤あなたは覚えているかしら? ふたりで見上げた花を 菜種梅雨に傘を開いて ふたりで見た藤の花を あなたは覚えているかしら? 優しくつないだ手を 房になった淡い紫 春の長..
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六節:穀雨(晩春):竹秋深い春の その裏側で 竹は秋 浮草のよう 揺蕩いながら揺れている 吹き渡る風の なんて透明なこと 咲き誇る花の 麗しさに似てる さらさらと ..
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ざわめき 揺らめき緩い坂道のぼりながら 昨日の雨を思い出した いつもは穏やかな川が ざわめき 揺らめき するから 春の色増す陽射し浴びて 雀の群れのかしましく 流れる時間の狭間で ..
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五節:清明(晩春):蜃気楼の虹人生の終わりに思い出すのが 貴女ではないということを どうか許してください 窓の外は春の雨 確かに数えればきりがないほど たくさんの記憶を刻んだけど 思い出されるの..
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Seasons神田川を渡りながら 桜の花びらの 川下へと急ぐ様を 一人見送った あと二日もすれば多分 それも終わるだろう 川上でも桜の花は 散り終えたはずだから 次は..
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五節:清明(晩春):十三詣十三を節目と数え 春の日を詣でれば 川面をゆく風の姿 朧に梢に見える 慈しみ健やかなれと 祈りつつ手を合わす 折から吹く風の姿 にわかに春を燻らせる 月を渡..
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五節:清明(晩春):清浄明潔空が柔らかくなり 風が潤い 陽射しが透き通れば もう 春の真ん中 星が道を指し示し 燕が舞い遊び 寄せ波優しくなれば もう 春の真ん中 踏青の慶び ..
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桜雲山あいを抜ける国道で 助手席の君が息をのんだ 春まだ浅い海に浮かぶ 桜色の雲を見たから 連綿と続く並木よりも こっちのほうが壮観ねと 真珠色のイヤリングが 陽射しを受..
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四節:春分(仲春):鬱金香貴方が教えてくれたのは 鬱金香という花の名前と ピンクダイアモンドの 美しく透明な花びら 貴方が教えてくれたのは 花を育てる楽しさと 咲くのを待つ間の 切ないほどの優..
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四節:春分(仲春):春待ち人昼と夜が半分こ 春の陽射しが零れている 誘われるように土筆の群れ 雀が影を落とす 桜の枝見上げては まだか まだかと憧れる 田んぼに案山子が空を見てる おまえもまた 春を..
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四節:春分(仲春):春霖しとしとと春霖 霧のように降る 遠く響く 春雷の和音 冷え冷えと春月 青白く煙る 雨に滲む 名桜の色 季節の揺らめきは まるで心模様 微かな..
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卒業式おめでとう 今日は卒業式 晴れやかな空は その心の色 おめでとう 今日は卒業式 そこはかとなく 薫るは切なさ たくさんのありがとうと それからごめんねと ..