記事「短歌」 の 検索結果 17224 件
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故塚本邦雄の蔵書+今年も8月のNHKは「反戦チャンネル」です夏痩せて 少年魚(うを)をのみゑがく (西東 三鬼) 酷暑で食慾がなくげっそりと痩せた少年が、魚の絵ばかりを描いている、というのですね。読者は、少年を巡るストーリーを創りたくなります。..
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吉増剛造氏「gozoコキ、キセキノ集い」が開かれました+宇野浩二全集のこと佐保姫の くちびるうごきそめしかな (松本 邦吉) 「佐保姫」は、春の野山の造化を司る女神。その「唇」が動き出した、というのですから、四囲のそこここに春の気配がはっきりとし始めた、..
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岡井隆氏歌集『ネフスキイ』合評会は充実した時間でした+ジェネシス初期のCD女学校 冬晒(ふゆざれ) 落書(らくがき) 「I like him」 (中村 草田男) 草田男の第五句集『銀河依然』(昭和28年)のなかに、この句を見つけ、思わずクスッと笑いました。..
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第60回の「読売文学賞」受賞式+M・シュネデールの『プルースト 母親殺し』鷹匠の 鷹なくあそぶ 二月かな (安東 次男) 安東次男(つぐお)さんは現代詩人でありながら、加藤楸邨の門下に入って俳句作りにも心血を注ぎました。俳言(はいごん)性というか、いわ..
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「滞院」&「退院」報告+7日の三省堂書店・現代詩朗読イベントは盛況でした!寝ごころや いづちともなく 春は来(き)ぬ (与謝 蕪村) 蕪村のこの句、季語は「春は来ぬ」、つまり立春ですね。さて今年も立春を過ぎて、なんとなく空気も初春の気配を漂わせてきたようで..
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吉増剛造さん、毎日芸術賞受賞式+ジュンク堂では前田英樹×吉田文憲トーク雪達磨 眼を喪(うしな)ひて 夜となる (角川 源義) 珍しく雪が降り積もりました。近所の子どもたちが大きな雪だるまを作ります。昔なら雪だるまの眼は炭団(たどん)を使ったもの。(..
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折口信夫の大阪の墓に詣でます+冬の飛鳥の里訪問記大和仮名 いの字を児(ちご)の筆始め (与謝 蕪村) お正月の書初めをするので、筆をとって覚束ない手つきで子どもがひらかなの「い」の字を書いています。「い」はもともとは「以」の字が..
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折口信夫会での富岡多恵子さん講演+カーヴド・エアの1990年ライヴ盤王陵に 牛を放つや 秋の雲 (三好 達治) 詩人三好達治は晩年、親友の作家・石川淳に向って、「俺は俳人になったら良かったかな」とふともらしたそうです。夷斎先生(石川淳の雅号)、真意..
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人気者・穂村弘の短歌研究賞受賞式+サッカー・プレミアリーグは熱戦続きたましひの たとへば秋のほたるかな (飯田 蛇笏) 詞書には「芥川龍之介氏の長逝を深悼す」とありますから、昭和2年7月24日に35歳で亡くなった芥川を追悼した句なのが知られます。「..
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横須賀美術館ではヤノベケンジ!+「與門会」では山口昌男氏と大岡信氏朝ぼらけ 水隠(みかく)る蛍 飛びにけり (芝 不器男) 朝靄のなかにしらじらと夜が明けようとするころ、川べりを低く蛍がぼおっと光りながら飛んで行きます。ちょうど梅雨前後の季節には、不器..
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2021年 追想花の名を問はれ知らぬも口惜しくすべてミヤマシラネと答ふ 石楠花も躑躅も落ちて山は夏愛想もマスクも要らぬ森だ プチプチを潰す求人ないものか探しあぐねて潰すプチプチ ..
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思いつくままに 後編数日前に、また小菅の湯に出掛けた。 最近は遊んでばかりで、気ままに過ごしている。 若い頃から命を削るほど働き、10年以上の歳月を介助と介護に費やし、やっと手に入れた穏やかなはずの暮らし..