記事「児玉花外」 の 検索結果 49 件
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『短編バイロン詩集』16婦女※底本のページ欠損。最後の一行だけ残っていました。 この詩は『女よ』『女に』『女に與ふ』などの題で、ほとんどの翻訳叙情詩集に収録されています。『泰西名詩選集 バイロン詩集』にも翻訳があります。 ..
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『短編バイロン詩集』17二人の別れ第十七、二人の別れ (一) 胸の縋《もつれ》を、一言《ひとこと》も、 語らで別れ、あはれ唯だ、 落つるは、玉か將た涙、 如何に春秋、送らんと。 離別の後を、つく/゛\と、 ..
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『短編バイロン詩集』18時(タイム)第十八、時(タイム) (一) 時!その專擅の羽翼の上に、 轉變常なき歳月は走らざるべからず。 その遲き冬と、速かなる春とは、 されど、我等を死《し》に驅追するなり── ..
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『短編バイロン詩集』19希臘の恋愛歌(一)第十九、希臘の戀愛歌(一) (一) あゝ!戀愛は尚ほ決して、 苦悶、悲哀、疑惑なき能はざりし、 そは不斷の嘆息を以て我が心を苦しめ、 尚ほ晝夜は光なく淋しく轉ずるなり。 ..
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『短編バイロン詩集』20御身は僞ならざれど変り易し第二十、御身は僞ならざれど變り易し (一) 御身の深く愛する人々に、 御身は僞ならざれど、變り易し、 強いて流せし御身の涙は、 變り易すき心よりも遙かに苦《にが》し、 御身..
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『短編バイロン詩集』21冷静此悩める肉体を蔽ふ時第廿一、冷靜《コールド子ツス》此惱める肉體を蔽ふ時、 (一) 冷靜《コールド子ツス》、此腦める肉體を被ふ時、 あゝ!不生不滅の精神は何處を彷よふぞや、 死せず、止まらず、されど..
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『短編バイロン詩集』22去れよ、去れよ、汝悲哀の曲第廿二、去れよ、去れよ、汝悲哀の曲 (一) 去れよ、去れよ、汝悲哀の曲! 嘗ては慰藉の調なりし汝、默せよ、 然らずは我れ此處より去らん──あゝ何の爲め! 我は再びその、調音を..
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『短編バイロン詩集』23若く麗はしくして御身は逝きぬ第廿三、若く麗はしくして御身は逝きぬ (一) 死すべき生物のそれの如く、 御身は若く麗しくて逝きぬ、 かくも優しき姿と類《たぐひ》稀なる美を持ちながら 餘りに速に地球に歸れり..
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『短編バイロン詩集』24印度人の歌調第廿四、印度人の歌調 (一) あゝ!我が淋しき淋しき──淋しき──枕! 我が懷しき戀人は何處《いづく》ぞよ、我が戀人は何處ぞよ、 恐ろしき我が夢に見しは彼の帆船なるや! あゝ..
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『短編バイロン詩集』25ヘロードの嘆き第廿五、ヘロードの嘆き (一) あゝマリアン!今や御身故、 御身を血濡らせし胸は破れつゝあり、 怨恨は苦悶の爲め失はれて、 憤怒は變じて劇しき侮恨となりぬ、 あゝマリアン!..
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『短編バイロン詩集』26カロライン嬢(三)第廿六、カロライン孃(三) (一) あゝ!何れの時か墳墓は、 我が悲哀を永遠に葬るならん、 あゝ!何れの時か我が精神は、 此肉體より飛翔し得るぞや、 現在は地獄にして來るべ..
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『短編バイロン詩集』27若き友第廿七、若き友 (一) 例令只だ名に於てなりと云へ、 嘗て御身と我と斷金の友たりしより、 落花流水早や數年を過きぬ、 されと快活なる少年時代の眞實は、 長く我等の感情を尚ほ..