記事「児玉花外」 の 検索結果 49 件
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『短編バイロン詩集』03涙第三、涙 (一) 友誼《フレンドシツプ》、戀愛《ラブ》、の我等の同情を動かし時、 瞥見以て眞實《トルース》の現はるゝ時、浮華なる唇は、 優しき靨、愛らしき微笑を以て僞惑し得べし..
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『短編バイロン詩集』04我は御身の泣くを見たり第四、我は御身の泣くを見たり (一) 我は御身の泣くを見たり──大きく閃めく、涙は、 翠碧の其眼より流れぬ、 而して我はそを、菫を滴《こぼ》る、 麗はしき露に非らずやと思へり..
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『短編バイロン詩集』05カロライン嬢(一)第五、カロライン孃(一) (一) 止《と》どまれとてか、願ふにや、 きらめく、涙《なみだ》に、滿されし、 優しき汝《なれ》の、双眸を、 汝は思ふか、我れ見きと、 幾千萬の、..
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『短編バイロン詩集』06ナポレオンの最後の訣別第六、ナポレオンの最後の訣別 (一) さらばよ、汝、フランスの土、 我が光榮の朦朧たる影の、 汝の名聲と共に地球を震撼せし處── あゝ今や汝は、我を棄てたり── さはれ最も..
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『短編バイロン詩集』07離別※第八『愛の最後の別れ』はすべて欠けています。 第七、離別 (一) 愛らしき乙女!御身の殘せし接吻は、 一層幸福なる月日の、此賜物を、 汚さずに御身の唇に返すまで、 ..
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『短編バイロン詩集』09妄想(ローマンス)第九、妄想(ローマンス) (一) 華やかなる黄金の夢の親にも似たる妄想《ローマンス》! 信仰厚き幾多少年少女の一隊を、 空幻の歡喜の中に導くなる、 果敢なき喜ひの幸榮ある女王..
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『短編バイロン詩集』10彼女は美に於て歩む第十、彼女は美に於て歩む (一) 雲無き邦國、星多き天空の 麗はしき夜の如く、彼女《かれ》は美に於て歩む、 而して明暗の最善なる万物は、 彼女の容貌と彼女の目に會し、 斯く..
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『短編バイロン詩集』11我は快活なる小児たりしを願ふ第十一、我は快活なる小兒たりしを願ふ (一) 我は尚ほ山地《ハイランド》の岩窟に住み、 又は物凄き荒野を彷徨ひ、 或は恐ろしき暗碧の浪濤を横る、 快活なる小兒たりしを願ふ、 ..
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『短編バイロン詩集』12嗚呼、それ等の為めに泣け第十二、嗚呼、それ等の爲めに泣け (一) あゝ!バベルの流れによりて嘆かれたる其等の爲めに泣け、 その殿堂は廢頽し、その邦土は夢と消えぬ、 あゝ猶太の斷破せし竪琴の爲めに泣け、..
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『短編バイロン詩集』13自然の祈祷第十三、自然の祈祷 (一) あゝ光明の父! 天の偉大なる神! 御身は失望の呻吟を聞かれしや、 人間の如き罪惡は長へに許され得るや、 邪惡は祈祷によりて償はれ得るや。 ..
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『短編バイロン詩集』14カロライン嬢(二)第十四、カロライン孃(二) (一) 御身の斯くも暖かなる愛情を述ぶるを聞きし時、 愛人よ、我は信ぜずとは決して思はず、 そは御身の唇は疑心を止め而して又 詐かれぬ光を湛ふるが..
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『短編バイロン詩集』15ヨルダンの河岸第十五、ヨルダンの河岸 (一) ヨルダンの河岸にアラブの駱駝彷ひ、 シオンの丘上に僞神の信者祈り、 バールの崇拜者はシナイの絶壁に禮拜し─ されど其處に假令其處にさへ─ あ..