記事「咲耶」 の 検索結果 194 件
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咲耶・・・161黒い霧は染全体を包み込み、作られた壁が泡の様に次々と溶け出されていく。 内部では五属が結束して壁を作っては削られまいと必死に足していった 「ドームが壊される!! どんどん継ぎ足しじゃ!!」 ..
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咲耶・・・160《15話目》浸蝕が、始まった――― 化け物を中心に広がる靄は、触れる物体を全て霧と化し黒い霧は増大していく ―――地深の里・地下壕 周辺に住む五属達が連絡を聞きつけ皆地深に集合してい..
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咲耶・・・159螺旋の通路を氷雪は急いで降りて行く。 気配を感じ、前方からゆっくり走ってくる人影を見てハッとなった (榊――――!!) 素早く榊との間合いを取り身構える。榊は氷雪の動きを見て口元が緩み、笑いなが..
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咲耶・・・158ザシュ ザシュ ザシュ ザシュ ス パ 「こんなもの体を貫通させたって、痛くも痒くもない」 『ふん 』と舞は貫通した枝をスパスパ切り落とす 「やっぱ紫珠の力でもそれはムリかー」 「!」 枝..
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咲耶・・・157サアアアァァァ 「!!」 沙智の手が光りだし、部屋中砂が流れる音が鳴り響いた。 真砂の指先が崩れかけびっくりすると掴んでいた手を離し沙智から素早く距離を取る 「沙智! あんた何を」 「こ..
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咲耶・・・156(―――氷雪が消滅してから咲耶の消息が途絶えた) (私は咲耶が行きそうな場所、思いつく所を方々探し回ったが見つからなかった) (もしや氷雪が消えた場所に? と思って行ってみる事にし..
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咲耶・・・155「踏みとどまるのです、氷雪!!」 咲耶の後を追おうと砦の段上に登りかけた 「あなたがその霧に触れれば消滅します」 「!」 必死に氷雪を呼びかける声に動きが止まる 「咲耶は旺珠と共にあるので消..
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咲耶・・・154「……あなたこそ」 濃い霧の中から小さいがはっきり聞こえる声 「これしきの紫珠の力で私をどうにか出来るとでも思っているのですか?」 「!!」 霧が晴れ始めゆらりと不動に浮遊している白湯。 ..
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咲耶・・・153綺麗に整頓されている広間には、入って来た標的に疑心暗鬼になり顔を歪める灯の姿があった 「な…ん…だと……」 (…灯?) 目の前には紛れもなく自分にとって劣位になる相手、氷雪がいる (本..
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咲耶・・・152「お待ちしておりました。咲耶」 一段高い四畳半程の畳の上で、恭しく正座をし、頭を下げている女性が目に入る 「…あなたがさっき伝えてくれたんだね」 「水の白湯…」 「……」 ゆっくりと..
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咲耶・・・151《14話目》薄暗い通路の先にぼんやりと明るい空間が見え始めた。 慎重に歩み続ける舞の上部で物音が聞こえ、数百あるか竹槍が舞目がけて落下し始める ザ ザ ザ ザ ザ ザ 「こんな古典的なトラップに引っ掛かるか..
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咲耶・・・150ダダダダダダダダ 「ちょっと燐火――――!!!」 約一週間後、沙智が荷物を燐火に渡していると聞き覚えのある良く通る大きな声が響き渡った 「咲耶?」 「うちの束にあたしと結婚したいって言った..