記事「咲耶」 の 検索結果 194 件
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咲耶・・・149「……」 二日後、鮮やかさを取り戻した桜の木の下で、燐火は目の前にいる“二人”を見ていた 「何もあたし一人だけって話じゃなかったし、両手に花デート! いいねー燐火君! それじゃお祭り行ってみよーか..
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咲耶・・・148「あれ?」 数日後、相変わらずの言い合いをしに軽快な足取りで紅焔の里へと赴くも、いつもの場所に待機している燐火が見当たらない 「今日は燐火いないんだ」 「ああ、燐火ならあの子の相手してるよ」 ..
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咲耶・・・147「意外だ………あいつってあんなにもてるのか」 休憩場に腰掛け信じられないと咲耶が呻くが、隣にいた沙智は団子を食べながら憔悴しきっていた 「……咲耶は燐火がカッコいいとか思わないの?」 「え」 ..
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咲耶・・・146「さちー、お客さんー」 数日後、砂の里で沙智は黙々と作業をしていた。振り向くと頭大の袋を持った咲耶があいてる手を振りニコニコしている 「咲耶!」 「遊びに来たよ」 突然のお客さんに沙智は喜..
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咲耶・・・145「どうしたんですか? 皆さん楽しそうだけど」 久々に紅焔の里へ来た沙智は、皆がニコニコしていたので、何かあったのか聞いてみる 「やあ沙智」 「アイドルクレーマーが来てるからね」 「え?」 視..
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咲耶・・・144「うわぁ…お花……いっぱい」 砂や紅焔とはまた違った風情を醸す木の花の里を見て、沙智は感動していた。しかし咲耶は里を眺め眉を寄せると溜息が治まらない 「本当はもっと色付きいい筈なのに白っ茶けて..
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咲耶・・・143「……ごめんなさい…いっぱい知らない人いたから………」 「気にしてない」 草木がほとんど生えてないなだらかな場所に沙智を座らせ落ち着くまで燐火は待っていた。 冷えた溶岩の塊がゴロゴロしているそこ..
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咲耶・・・142―――砂の里 さらさらと細かな砂が波を作り流れては多様な模様になり消えていく。 里人は砂を加工し固めた家や地中深くから引き上げた井戸水によって毎日を過ごしていた 「さちー」 生まれてか..
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咲耶・・・141《13話目》「ついに…この日が来たのか………」 紫珠の傍で人格が崩壊しつつある晦冥は、視界の閉ざされた暗闇の中で愛しそうに紫珠に触れている 「我は…待ちわびた…」 至福の笑みが零れ晦冥は紫珠の中..
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咲耶・・・140―――染南門付近 「…まだ夜には早いよね…真っ暗…」 「……」 染中央程ではないが、デートスポットも数多く設置されている為カップルで賑わう町並みの南門。 周囲の異変に人々がざわめき不安そう..
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咲耶・・・139コーン コーン コーン… 放課後のチャイムが鳴り、傘を広げた生徒達が帰宅していく。教室からカラフルな傘を頬杖をつきぼーっと見ていた町田は、気怠そうに雨の音を聞いていた 「…ねえ。この前晴れたの..
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咲耶・・・138尋常でない速度で咲耶は笙粋のいる旺珠の塔まで辿り着く。 能力以上の力を出した為か咲耶の肩は大きく上下し汗が止まらない。険しい表情をすると目を顰め動く事が出来ずに目の前を見続けた。 あるべき筈の三重..