記事「大伴旅人」 の 検索結果 97 件
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5-794大君の 遠(とほ)の朝廷(みかど)と しらぬひ 筑紫(つくし)の国に大君の 遠(とほ)の朝廷(みかど)と しらぬひ 筑紫(つくし)の国に 泣く子なす 慕ひ来まして 息だにも いまだ休めず 年月(としつき)も いまだあらねば 心ゆも 思はぬ間に うち靡き 臥(こ)やしぬ..
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5-793世間(よのなか)は 空しきものと 知る時し いよよますます 悲しかりけり世間(よのなか)は 空しきものと 知る時し いよよますます 悲しかりけり 余能奈可波 牟奈之伎母乃等 志流等伎子 伊与余麻須万須 加奈之可利家理
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【】我(あ)が衣 人にな着せそ 網引(あびき)する 難波壮士(なにはをとこ)の 手には触(ふ)るとも我(あ)が衣 人にな着せそ 網引(あびき)する 難波壮士(なにはをとこ)の 手には触(ふ)るとも 従今者 城山道者 不樂牟 吾将通常 念之物乎
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【4-575】草香江(くさかえ)の 入江にあさる 葦鶴(あしたづ)の あなたづたづし 友なしにして草香江(くさかえ)の 入江にあさる 葦鶴(あしたづ)の あなたづたづし 友なしにして 草香江之 入江二求食 蘆鶴乃 痛多豆多頭思 友無二指天
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【4-555】君がため 醸(か)みし待酒 安の野に ひとりや飲まむ 友なしにして君がため 醸(か)みし待酒 安の野に ひとりや飲まむ 友なしにして 為君 醸之待酒 安野尓 獨哉将飲 友無二思手
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【4-450】行くさにはふたり我が見しこの崎をひとり過ぐれば心悲しも行くさにはふたり我が見しこの崎をひとり過ぐれば心悲しも ●行きには妻とふたりで見たこの岬を、ひとりで通ると心悲しい。 ●去左尓波 二吾見之 此埼乎 獨過者 情悲<喪> ●大伴旅人..
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【4-449】妹と来し敏馬の崎を帰るさにひとりし見れば涙ぐましも妹と来し敏馬の崎を帰るさにひとりし見れば涙ぐましも 行きには愛する人と見たみぬめの崎を帰りにはひとりで見ると涙ぐんでしまう。 ●与妹来之 敏馬能埼乎 還左尓 獨<之>見者 涕具末之毛 ..
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【3-448】礒の上に根延ふむろの木見し人をいづらと問はば語り告げむか礒の上に根延ふむろの木見し人をいづらと問はば語り告げむか ●岩の上にがっちりと根を張っているむろの木よ、私といっしょに見たあの人は今どうしてると問えば答えてくれるか。 ●礒上丹 根蔓室木 見之..
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【4-447】鞆の浦の礒のむろの木見むごとに相見し妹は忘らえめやも鞆の浦の礒のむろの木見むごとに相見し妹は忘らえめやも ●ともの浦の岩のむろの木を見るたびに、一緒に見た妻は忘れられない。 ●鞆浦之 礒之室木 将見毎 相見之妹者 将所忘八方 ●大伴旅人
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【4-446】我妹子が見し鞆の浦のむろの木は常世にあれど見し人ぞなき我妹子が見し鞆の浦のむろの木は常世にあれど見し人ぞなき ●愛する妻と見たともの浦のむろの木はいつまでもあるが、見たあの人はいない。 ●吾妹子之 見師鞆浦之 天木香樹者 常世有跡 見之人曽奈吉 ..
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【4-440】都なる荒れたる家にひとり寝ば旅にまさりて苦しかるべし都なる荒れたる家にひとり寝ば旅にまさりて苦しかるべし ●都の荒れた家にひとりで寝るのは、旅以上にしんどいよう。 ●在<京> 荒有家尓 一宿者 益旅而 可辛苦 ●大伴旅人
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【4-439】帰るべく時はなりけり都にて誰が手本をか我が枕かむ帰るべく時はなりけり都にて誰が手本をか我が枕かむ ●帰るときがきたよ、都に。でもだれの腕枕で私は寝ればいいんだ。 ●應還 時者成来 京師尓而 誰手本乎可 吾将枕