記事「忍法」 の 検索結果 82 件
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天草NINPOUファイル 第七章 甲賀残影5五 名御坂孝子は母を殺したいと思った。あるいは、母が死んでもかまわないと思った。どちらの気持ちが強いか。もうどうでもいい。 昔のことを思い出した。 孝子が幼い頃、母は離婚し..
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夢幻忍法帖 ~忍法四十番勝負~ 7-77 「な、なんと」 服部半蔵さえも恐怖に凍りついた。馬鳳が呼び戻したのは、この数日の、夢幻の如き修羅の果てに命を失った超絶の忍者達ではないか。 彼らの中にはかつての味方も..
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夢幻忍法帖 ~忍法四十番勝負~ 7-44 「死んだ……か」 地面に耳をつけていた甲賀忍者、猿飛右助がつぶやいた。沈痛な声だった。 「白粉将絃は死んだ。しかし、迫ってきた最後の忍者も、死んだ」 それを聞いて一同..
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天草NINPOUファイル 第七章 甲賀残影1第七章 甲賀残影 一 圧倒的なパワーが東京ドームに満ちていた。熱気と呼ぶにはあまりに獰猛。人の波が狂える怒涛と化した。 会場は、さながら壮大な呪術の場である。大音量..
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夢幻忍法帖 ~忍法四十番勝負~ 7-33 「大丈夫か」 水無月業馬は、腕の傷をかばっている木念寺竣嬰を気遣った。 「大丈夫だ」 上げる顔が土毛色だった。 長くなないな……水無月業馬はそう思った。だが、本人..
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夢幻忍法帖 ~忍法四十番勝負~ 7-22 廓兇右衛門の夢縛りから脱した蜂須賀忍者、木念寺竣嬰と水無月業馬は峠を急ぐ。家康を守る忍者の数はもうそんなに残っていないはず……我が身を捨てれば十分家康の首を取ることは可能だ..
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夢幻忍法帖 ~忍法四十番勝負~ 7-1第7章 バトルロイヤル忍者戦記 1 家康一行はまだ加太の峠で休んでいる。まだ廓兇右衛門が倒れたことを誰も知らない。夜は魔者の気配をこめて深く深く沈む。六月六日、魔の日..
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天草NINPOUファイル 第六章 地底礼拝5五 虚無の闇の中で、美流は切れ切れになりそうな意識をかろうじて保っていた。すでにお超の心臓は動きをとめ、神経細胞は活動を停止している。にもかかわらず、美流の意識はまだ自分を認識でき..
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夢幻忍法帖 ~忍法四十番勝負~ 6-88 家康一行は加太の峠で野宿した。随行する忍者の数は僅かに五人となった。すなわち、伊賀忍者は、霧隠三蔵、廓兇右衛門、甲賀忍者は、猿飛右助、遥、白粉将絃。茶屋四郎次郎が連れてきた雑..
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天草NINPOUファイル 第六章 地底礼拝4四 ……なに? なにが起こったの? 美流ははっとした。お超の神経系に動きがあったのだ。それは運動神経系統に関係するもののようだが、お超の四肢はぴくりともしていない。どこが動いたの..
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夢幻忍法帖 ~忍法四十番勝負~ 6-77 『捨てかまり』の五番目は伊賀忍者身震幻乃進だった。 踏めば膝まで沈む低層湿原。その盆地で彼は敵を待った。 「先に出た鵜杉新伍やお破魔は、果たして無事か」 そんな..
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天草NINPOUファイル 第六章 地底礼拝3三 低い振動がお超の聴覚神経を震わして、美流を目覚めさせた。それは、呪文である。 「アスタロテ、アスタロテ、レイレマルク……」 お超の視界に、美流は接続した。周囲の様子..