記事「思想哲学」 の 検索結果 160 件
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人は運命的な理不尽にどう抵抗すべきか?1:アルベール・カミュの『シシュポスの神話』『異邦人』『シシュポスの神話』で知られるフランスの文学者アルベール・カミュ(Albert Camus,1913-1960)も、ニーチェと同じく神が死んだ近代に生きる個人をテーマにしましたが、カミュはニ..
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フリードリヒ・ニーチェのアンチキリストと“自我・自己愛・孤独”に悩む人間の増加欧米のキリスト教的な世界観では、東洋の儒教・仏教・道教では余り重要視されない『正義(異文化に対する優越性)』の観念の影響力が見られましたが、この正義と悪の二元論は、キリスト教以前の古代ギリシア哲学でも..
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J.ピアジェの認知発達理論とモノ(事物)を別の何かに見立てる『見立て』の能力スイスの心理学者ジャン・ピアジェの認知発達理論(思考発達理論)は、思考の道具としての言語と表象操作がどのように発達していくのかを明らかにしたものですが、基本的には『感覚的・具体的なもの→形式的・抽象的..
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乳幼児期の“言葉・遊びの発達過程”とノーム・チョムスキーの普遍文法(UG)の仮説:1乳児期の赤ちゃんや幼児期の子どもは『探索行動・遊び』を通して発達していきますが、発達早期(12ヶ月未満)の赤ちゃんは、興味を覚えるモノへの接触や快の感覚を得られる行動を単純に繰り返す傾向が見られます。..
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キリスト教の絶対神(普遍性)はどのような思想・信仰や世界観を生み出すか?2:一神教と多神教世界の創造者や生命の設計者、完全・普遍な実在としての“絶対的な神”は、二千年以上の長い年月にわたって人類に『世界の秩序感覚・集団や民族の目的性・人生の意味の保証・苦しくても生き続ける価値』を与えてきた..
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キリスト教の絶対神(普遍性)はどのような思想・信仰や世界観を生み出すか?1:有神論と無神論合理主義と経験主義に基づいて近代文明を構築する科学的思考が普及しても、『真の実在・人生の意味・普遍の価値・存在の理由』といった形而上学的な謎に科学が十分に答えることはできず、変化し続けて生成消滅する人..
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S.フロイトの精神分析の“エス”と進化生物学の“生存・生殖本能”が生み出す暴力(争い)の問題進化心理学では人間の行動と心理は、『突然変異・遺伝子保存・遺伝子頻度(ばらつき)を前提とする自然選択』の結果として段階的に形成されてきたと考えますが、進化論・進化心理学の前提にあるのは、人間も動物(哺..
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“家族ペット”と近代家族の揺らぎ5:“人の家族”と“ペットの動物”に期待するものしないもの自立可能な能力を持ち独自の意志や欲求を抱えている人間は、ある意味では馴れているペットの動物(いつも自分を慕って必要としてくれる犬・猫)以上に『次の行動・発言を予測できない存在』であり、確率的には自分を..
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“家族ペット”と近代家族の揺らぎ4:ペットはどうして“家族”として認識されるようになったのか?山田昌弘の『家族ペット』では、ペットを飼っている複数の飼い主の事情やペットに対する心理をリサーチしているが、ペットは自我(エゴ)と言葉を持っておらず自分の欲求・期待を相手に押し付けてくることもないため..
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“家族ペット”と近代家族の揺らぎ3:家族の役割分担意識と婚姻規範の変化。未婚化や離婚増加現在、社会保障制度の持続性との関係で問題になっている『少子高齢化・未婚化・人口減少』の原因の一つも、直系家族から核家族への変化に伴う『子どもの教育費増加の高コスト化・自立時期の遅れ(22歳以上までの扶..
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“家族ペット”と近代家族の揺らぎ2:直系家族から核家族への変化と主観的家族としてのペット人はなぜペットを飼うのかという問いに対する一般的な答えは、『癒しの体験・寂しさの緩和・生活の充実・子どもの情操教育(生命尊重と思いやりの感覚)』を求めてというものだが、最近読んだ山田昌弘の『家族ペット..
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“家族ペット”と近代家族の揺らぎ1:人間と動物(ペット・家畜)との関係性。動物が持つ癒し近年は“ペットブーム”で犬や猫、ウサギなどのペットを飼う人が増えているが、大切に飼われているペットは『動物』であっても擬人化されやすく、『家族』に近い存在という認識が持たれるようになっている。戦前戦後..