記事「海外文学」 の 検索結果 166 件
-
『助手』 ローベルト・ヴァルザー緩やかさ。 ある夏の朝、緑豊かな村の湖畔に建つ「宵の明星館」にヨーゼフ青年がやって来るところから小説ははじまる。失業していた彼は職業紹介所の斡旋でこの屋敷の主人、発明家トープラーの助手として雇わ..
-
『悪徳の栄え』 マルキ・ド・サド悪徳の幸福。 裕福な家に育ったが、両親の死によって貧しい孤児となったジュリエットとジュスチーヌの幼い姉妹。姉は、妹が無邪気に信奉する美徳と訣別して、より充実した生のために悪徳の道に身を投じる。育..
-
『灯台へ』 ヴァージニア・ウルフ母の肖像。 再読、何度でも読む。スコットランドはヘブリディーズの島。ここに別荘を構える中年のラムジー夫妻には8人の子どもがいて、わけても末っ子のジェイムズは母の愛を享けている。別荘からは灯台が見..
-
『ダロウェイ夫人』 ヴァージニア・ウルフ生への意志。 1923年6月13日のロンドン。本作はこの一日の朝から夜までの出来事を「意識の流れ」の手法を用いて述べる。軸となるのは、ともに著者の分身であるだろう二人の人物――クラリッサ・ダロウ..
-
『熊 他三篇』 フォークナー大森林。 ミシシッピ州にある大森林を舞台にした狩猟物語、「熊」「むかしの人々」「熊狩」「朝の追跡」を収録する。もっとも分量の多い「熊」が本書の中心になる。 アイク・マキャスリン少年は見習い..
-
『八月の光』 フォークナーオン・ザ・ロード。 禁酒法時代のアメリカ南部。臨月の大きい腹を抱えるようにして、10代半ばの少女リーナはミシシッピ州の田舎町ジェファスンにやって来る。一月ほどをかけて、彼女が、住んでいたアラバマ..
-
『アブサロム、アブサロム!』 フォークナー記憶よ、語れ。 1833年、ミシシッピ州の田舎町ジェファソンに突如現れた謎めいた男、トマス・サトペンの生涯と、彼の一族が宿命的な滅びをたどった経緯が複数の語りによって明かされる。 再読。す..
-
『ランボー全詩集』 アルチュール・ランボー閃光少年。 ランボーの詩と散文のほぼすべてと、「見者の手紙」を含む手紙を五通収録する。小林秀雄訳の確信と性急さこそ至上と思ってきたのだけれども、意味がわからないところも多かった。宇佐美訳ランボー..
-
『荒涼館』 C.ディケンズ重厚な社会小説。 少女エスタはみなし子として伯母に育てられる。伯母の死後、エスタはジャーンディスと名乗る初老の紳士に引き取られる。その道中で、彼女は同じくジャーンディスに引き取られる彼の親戚のエ..
-
このやさしき大地/ウィリアム・ケント・クルーガー相変わらずの体調でございます。悪寒は常々ありますが、それでも強弱が出るようになりました。 疲れやすいけども、疲れるまでの時間がちょっと長くなった。でもそこから先がすすまず、現状維持って感じ。 まだ映..
-
あのけなじ2022年06月01日のつぶやき「蛇の言葉を話した男」アンドルス・キヴィラフク 、関口涼子 (翻訳) 面白かった。初めて氷の塊を見た話のような出だし、だが舞台はエストニア。消えつつある神話の世界の際に暮らす彼らを好きにならずに..
-
あのけなじ2022年03月29日のつぶやき「最新版 小さなカフェのはじめ方 」Business Train (著, 編集) 10坪程度のカフェのはじめ方。実際お店をされている方達の経営の様子とコンセプト立案に始まり物件選び資金調達、メニ..