記事「精神医学」 の 検索結果 558 件
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フリードリヒ・ニーチェのアンチキリストと“自我・自己愛・孤独”に悩む人間の増加欧米のキリスト教的な世界観では、東洋の儒教・仏教・道教では余り重要視されない『正義(異文化に対する優越性)』の観念の影響力が見られましたが、この正義と悪の二元論は、キリスト教以前の古代ギリシア哲学でも..
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うつ病の罪悪感・自責感を“世間体(恥)の日本文化”から考えてみる日本人は生身の人間ではない『神(宗教)・倫理・聖典』といった普遍的(絶対的)な規範と個人で向き合うという歴史をほとんど持っていません。そのため、『世間(社会)の中で自分はどういった役割を果たしているか..
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境界性パーソナリティ障害(BPD)の自己アイデンティティ拡散の問題:ユングのシャドウとペルソナ境界性パーソナリティ障害(BPD)の性格構造の形成は、“アダルトチルドレンとしての成育歴(機能不全家族の親子関係による傷つき)”と相関していることも多いが、それは『親の偏ったイメージの固定化+そのイメ..
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境界性パーソナリティ障害(BPD)に対する構造化されたカウンセリングの適応・効果前回の記事の続きになるが、世界的に著名な認知療法家であるアーロン・ベックやデビッド・D・バーンズ、マーシャ・リネハンなども、境界性パーソナリティ障害(BPD)の治療戦略として『激しい情動と極端な言動の..
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自己愛障害の視点から見た境界性パーソナリティ障害(BPD)とダブルバインドのコミュニケーション自己愛(self-love)の発達過程や病理を研究した自己心理学のハインツ・コフートの理論を参照すれば、クラスターBの境界性パーソナリティ障害(BPD)と自己愛性パーソナリティ障害(NPD)は共に『自..
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過去の親子関係(人間関係)のコンプレックスと投影同一視が生む“パラタクシス(並行的)な二重の関係”父親から大きな愛情を受けていた人やその父親を早い段階で亡くしてしまった人は、『父親に近い年齢・外見・態度の男性』に対して、過度に馴れ馴れしく接して甘えたり頼りにしたりすることもある。反対に父親からの愛..
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境界性パーソナリティ障害とカウンセリング・人間関係のポイント:自己愛に対応する緩やかな構造化面接カウンセリングの面接技法(対話技法)は、『共感的理解に基づく傾聴』によるありのままのクライアントの受容が基本になっている。しかし、『自己愛・依存性の過剰』を原因とするクラスターBのパーソナリティ障害(..
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現代の精神医療と薬物治療の可能性と問題4:生物学的精神医学と医師(精神医療)―患者の信頼関係精神医療の問題点として、自傷他害の恐れが強かったり現実適応(通常の対話能力)を完全に失っているような重症患者になると、医療機関であっても『行き場所(継続的に受診や入院をさせてくれる病院)』がなくなって..
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現代の精神医療と薬物治療の可能性と問題3:向精神薬の作用・副作用と抗うつ薬の効果の捉え方の変化向精神薬によるそれぞれの副作用の症状は別の薬で抑えることができるようになっているが、それでも飲む薬が増えて筋肉・運動の異常反応が増えるというのは、本人にとっては辛くて苦しいことであり、副作用が重くなれ..
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現代の精神医療と薬物治療の可能性と問題2:抗精神病薬の開発と“精神病の寛解”を目指す医療精神疾患の治療理念はある意味では、完治させられない“慢性疾患(アレルギー性疾患・腎障害・糖尿病・リウマチ・肝障害等)”の治療に当たる内科医が『薬で抑えて症状と上手く付き合っていきましょう』というように..
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現代の精神医療と薬物治療の可能性と問題1:yomiDrの『医療ルネサンス』の事例を読んで読売新聞の“yomiDr.(ヨミドクター)”の連載『精神医療ルネサンス』で、現代の精神医療と薬物治療に対する“批判・不満・不信のケース”が多く掲載されていて、近代以降の精神医学の成果と限界、問題につい..
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境界性パーソナリティ障害に見られる典型的な“気分・感情・行動・対人関係の不安定さ”境界性パーソナリティ障害(BPD)でそれぞれの不安定さの問題を見ていくと、以下のような不適応行動や問題状況、気分・感情の悪化、対人トラブルが起こりやすくなっています。 ○気分・感情の不安定さ ..