記事「自省録」 の 検索結果 49 件
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精神の安寧と良心の呵責精神の安寧を求めるのであれば、君の権能の外にある物事を気にするのは止めるがよい。それは善でもなく悪でもなく、したがって君を苦しめるものではない。それらがもたらしている苦しみとは、実は君自身の精神に映..
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不条理な出来事に対する態度について極端な言い方をすれば、不条理な出来事に対して、何らかの意味を持たせようとする営みが信仰であり、それを平然と受け入れようとする営みが哲学である。 信仰と哲学は必ずしも矛盾するものではない。これらふ..
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身から出た錆身から出た錆は自分の責任である。 責任を取り、謙虚に反省をしたうえで、 錆を落とすための努力をしなければならない。 だが、他人からなすりつけられた錆であれば、 何を気にすることがあろう。 ..
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カラスの呪いで牛は死なないカラスの呪いで牛は死なない インドの諺である。 インドでは牛は神聖な動物。転じて立派な人物のこと。 カラスはつまらない人物のたとえ。 呪いとは誹謗中傷を指す。 つまり、たとえ他人に誹謗中..
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捨てること苦しさを逃れるすべは、 何かを身につけていくというより、 何かを捨てていくことである。 慎重に行きなさい。 ここでも貪ってはならない。 着物は一枚ずつ脱いでいくべきなのだ。 上の衣を脱..
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知ることを為す安寧を求めるならば、君がよく知ることを為せばよい。 苦しみは何よりもまず、 為すべきことを為していないことを君自身が知ることによって生じるのだ。 私は為すべきことを知っています。 でも、と..
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死を得た人に対して死を得た人は、そのことであなたが苦しむことを望んではいない。 あなたが苦しむことではなく、あなたが安らかであることこそを望むのだ。 だから、あなたが苦しみを抜け出すことは、死を得た人の苦しみを除く..
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傷つくことと傷つけられること。自分が傷つけられることには敏感で、他人が傷つくことには鈍感な人と、 自分が傷つけられることには鈍感で、他人が傷つくことには敏感な人。 いったいどちらの方がより幸せな人と言えるだろう。
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振る舞うことの愚かさ。地位は、実力以上に君を評価させる。 だが君は、自分の能力が卑小であることを自覚せよ。 しっかり見つめよ。 君はその場において、己の卑小さを隠していないか? あたかも力がある者であるかのごとく振..
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教え。道。そして平安であること。親鸞の教えや歎異抄。 イエスの教えや福音書に書かれた言葉。 論語や、マルクス・アウレリウスの自省録。 それらを巡る、古今の碩学の様々な論説。 ここでは、これらを便宜上「教え」や「道」と総称する..
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自省録幸運に恵まれて饗宴の席につくことができたとしよう。 しかし並べられた無数の料理の珍しさに、 目につく端から食い散らかすのでは、 料理を味わうことができるだろうか。 自身の血肉になるのだろうか。..
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「忙しい」の弱さ。「忙しい」を私が使う時はどんな時だろう? 誰かの同情を引き、ねぎらいの言葉を得るためなのだろうか。 必要とされていることを誇示するためなのだろうか。 別のすべきことをしないことに対する弁明か。 ..