記事「詩作」 の 検索結果 39 件
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試作-33:陽光朝 電車の窓から 差込む斜光 冬の直前に 僕らを照す暖光 僕らを 大地とほぼ平行な角度で晒す陽光 太古から この季節の この時間には 明るむ日光 言葉には 顕せない姿を見せる豊満な太陽 ..
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憧憬の念去り難く:詩作-6若き日々の憧れは 今 時に萌えたつ 少年の頃 眩(まばゆ)さに目を細めて仰ぎ見た姿は その美しさの顕出を刻々と変えながら 尚も男を捕捉し 悲哀も 歓喜も 寂漠も 愉悦も ..
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試作-34-2:俯いて生きて行ける…?日向の国は、国造りの神話に出てくる我々日の本の民のルーツの一つ…。 東国原知事の例が、この地域の民性を一般代表するか否かは疑問符は付くにしても、彼らに元気を与えた事は事実だろう…。 さて、隣合わせ..
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白肌の…:詩作-14白肌のいつ来し事も薄化粧 夢見し事は君の柔肌 心いつ歳(とせ)過ぎるとも 頬赤かりし青春の 我想い濡れて 白き肌に今も憧(あこが)る 見よ! 紅き血潮の過ぐる時 我青春の心地 保..
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強い女性の行進曲:詩作-64男の子を苛めるのが好き 男の子をピーピー喚かせるのも愉しい 男の子がこちらを向いて哀願するのも気持良い 昨日なんて ちょっと 付き合いなよ て 軽く声を掛けただけで 私の後ろから ひょこ..
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不安:詩作-4或る月曜の朝 電車の中で不安に襲われた ドアの両側の座席シートの端末に凭れているとき 不安に取り憑かれた 通勤電車に押し込まれ 接触する隣人の衣服にも神経を尖らせながら 人々は 同..
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或る日或る日、私は貝になった 閉じられたリフに耳を鬱(ふさ)ぐ 空虚なコードの羅列に 飛び跳ねるスケールの失踪 或る夜、僕は孤独を耽(ふけ)った 頭中を駆け回るノートの群 キーボードを疾駆す..
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或る朝:詩作-3『或る朝』 或る朝 通勤電車で 前に立つ 匂い立つような 艶やかさを持つ女性が 手で隠そうともせず 大きな口を開け 大きな欠伸をした 台風の目が 僕に向かってくるような..
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飲んだくれの詩(うた)を喚(わめ)けよ:詩作-11我が飲んだくれの為に 罠をかけよ。 わが心は波立つ その飛び跳ねる心をを捕らえよ。 その心は彼方へ 彼方ではなくあちらに いやあちらではなく此処に ああ、オヤジよ、女将よ、店主よ、マスタ..
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師走の数え歌師走の風に心は凍え この浅はかなる想いを 伝えることも叶わず ひとつ ふたつ みっつ 真冬の夜空を見上げている 透き通る夜空に 砕けたコトバ..
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夢列車枯れ果てた大地を その瞳に映して 錆びた鉄筋造りの駅に向かい 群衆が列をつくる 夢列車に乗れば どんな望みも適えることができる だが それを確認した..
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嵐が去るまでにこの嵐が去ってしまうまでに やっておきたいことがある 大地を叩く風 花々を潤す雨 外は混沌 危険のなかに きらめきを感じている 誰もいない ..