記事「近代史」 の 検索結果 66 件
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「国の死に方」 片山杜秀 著変わった視点で書かれた面白い本だった。ただ、その分、難解なところもある。著者は音楽評論家であり、思想史で慶応法学部の准教授という人物だ。映画「ゴジラ」の音楽を手がけた伊福部昭を紹介し、本の終わりの方で..
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「謎とき日本近現代史」 野島博之 著著者は予備校の歴史の先生のようだが、暗記の歴史ではなく、考える歴史の面白さを訴えて、この本を書いている。次のような問いを発し、その解を求めていく過程で歴史を学ぶというスタイルであり、歴史を学ぶ方法とし..
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「歴史を学ぶということ」 入江昭 著著者はシカゴ大学、ハーヴァード大学で歴史学の教授として長く勤めた人物である。はじめに、著者の自叙伝的な話がある。10歳で終戦、米国に留学してハヴァフォード大学に学び、そこでマッキャフリー先生に出会い、..
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「攘夷と護憲「歴史比較の日本原論」」 井沢元彦 著推理小説家でもあり、歴史にも一家言がある井沢氏の著作であり、幕末に吹き荒れた尊皇攘夷運動と、現在の護憲運動の共通のメンタリティを指摘している。一理あると思う。「現実を見ないこと」、「教条主義的で一つの..
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「明治めちゃくちゃ物語 維新の後始末」 野口武彦 著幕末に関して、ショート・ストリーで様々な事象のことを書いている野口氏が、維新後から西南戦争、大久保利道暗殺までを書いたものである。各物語は週刊新潮に連載したものであり、読みやすい。その一方で深く知るに..
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「「特攻」と日本人」 保阪正康 著「特攻」がらみの本や手記は、いたたまれないような感じになり、意識して読んで来なかったが、久しぶりに手にする。 「特攻」とは、実施する人にとっては、罪も犯していないのに、死刑宣告されるようなものである..
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「司馬史観と太平洋戦争」 潮匡人 著つまらない本だった。司馬史観という言葉をよく聞くが、どういうことかと思って読んだが、別に詳しい説明は無く、ただ、日清・日露戦争については司馬遼太郎は肯定的に書いているが、太平洋戦争時の日本については否..
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「日本の歴史 十三 幕末から明治時代前期 文明国をめざして」 牧原憲夫 著小学館の日本の歴史シリーズの13巻である。本当の幕末から明治の前半を書いている。いくつか「なるほど」と思ったことがある。 一つは、幕末になり、旧来の武士が役に立たず、歩兵と銃の時代になり、歩兵=民の..
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「日本史はこんなに面白い」 半藤一利 編著これは編著者が、ある雑誌の対談から日本史に関するものを抜き出してまとめたものである。古代史から近代史にわたる。 面白かった箇所を列挙すると次のようなところである。やはり近代史に関するところが面白..
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「昭和史裁判」 半藤一利 加藤陽子 著広田弘毅、近衛文麿、松岡洋右、木戸幸一、昭和天皇を取り上げ、半藤氏が検事、加藤氏が弁護士(昭和天皇だけは逆で半藤氏が弁護士役)になって、戦争に対して罪はあるかを検証したものである。中身は専門的で、深い..
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「陰謀史観」 秦郁彦 著陰謀史観とは、例えば太平洋戦争は、日本が開戦せざるをえないように、ユダヤのネットワークなどによって仕組まれたものであり、ルーズベルトは日本の奇襲を知っていたが、対応をとらず、非戦論が多かったアメリカ国..
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「昭和史 松本清張と私」 渡部昇一 著この本は渡部昇一が、松本清張が『昭和史発掘』で取り上げた事件を引用しながら、その労作を評価しながらも、自分の考えを追加したり、松本清張の説を時には否定したりしながら論を進めている本である。異を唱えてい..