記事「poem」 の 検索結果 515 件
-
おふとんの夜夜はいつも無口だけど いつでも誰かのそばにいる 見えない闇ではなくて さぐりきれない闇じゃなくて そこにあったのは つつんでくれる静かな夜 あなたはおふとんの中で 泣いたこと..
-
ふくらみ扉をあけたら 外は今日も冬だった だけど少しずつ 春になってゆく町 花の木の蕾は 冷たい風の中で 静かにふくらんでいる こころなしか 空の遠くも まあるくふくらんでいる ..
-
一年の音今夜 あなたの鐘の音は どこから聞こえてきますか 遠い空のやまびこ 浮かんでは響いてくる 暮らし続けた四季の音 それはやがて 町の屋根から屋根に ひとしきり 舞い降りてくるで..
-
十二月の風コンビニのおでんの湯気が 冷めたからだに染みる ほくほくのほかほかの 湯気がたっている 今年もあたたかさを増した 冬仕様の空気で迎えてくれる もうすぐクリスマス もうすぐお正..
-
僕の一番大切なこと通り過ぎるものはすべて どうして過去になってしまうのだろう もう一度手に触れてみたい そんな気持ちがどうしても溢れて 木枯らしに ゆびさきが凍えてしまった夜は どうすればいいのだろ..
-
勤労感謝の日生きるって 生きてるって きっと きっとね いの..
-
冬のココア両手でつつみこんだ マグカップの向こうから じんわりぬくみがしみてくる 始まったばかりの冬 真四角の小さなリビングにて いれたてのココアが ゆるやかに湯気をたてている こんな小さ..
-
短い言葉僕から君へのメールは いつも長文になる そんな言葉を送られた君が 今日も苦笑いしながら 読んでいる姿が浮かんでくる たくさんたくさん 伝えたいことがあるんだ 君の忙しくない時..
-
円熟影は影でしかない そんな答えしか見えない 一日の終わり 心細さだけが突然に 目の前を通り過ぎてゆく 足元さえ見えない人ごみの中 随分暗くなった夕暮れの大通り..
-
まなざし高台の上から見下ろす 箱のように映る住宅街の風景 そっとそのまま 「いいね」と言いたいけれど 何だか気おくれしてしまうのです 随分高いところから 人を見下ろしている気がして 何だ..
-
道の音僕たちはそれをいつも 感じることはありません 歩いている靴の下にいつも 道があるということを 歩き出せる時にはいつも 道があるっていうことを 当たり前のようにどこまでも 続い..
-
折りたたむ降らない日は折りたたみます 持ち歩くカバンの底に眠らせて さっきまで雨だった両手に自由を 夕暮れのリビングで折りたたみます ベランダの陽光を浴びて乾いた そのかたちを膝の上にのせながら ..